リビングからの眺望やプライバシーの確保など、意外なメリットが多い2階リビングの間取り。
おしゃれで自由な間取りプランの1つとして注目が集まる一方、「どんな土地に向いているの?」「2階にリビングがある生活・家事動線ってどんな感じ?」など、分からないポイントも多いのではないでしょうか。
今回は、そんな2階リビングの特徴や魅力、注意ポイントとその対策を含めて、実例と30~50坪の間取りシュミレーションをご紹介します。
新築注文住宅で2階リビングをご検討中、またはちょっと気になっているだけという方も、ぜひ間取りプランの参考にしてみてくださいね。
- 2階リビングの間取りでおすすめなプランや条件を見てみましょう
- ビルトインガレージやバルコニーをつくるなら2階リビングがおすすめです
- 2階リビングの魅力ポイント4点をご紹介します
- 快適で贅沢な2階リビングの作り方と間取り実例を見てみましょう
- 2階リビングの注意ポイント3点と対策アイデアを押さえておきましょう
Contents
1.ガレージハウスにもおすすめの2階リビングがおしゃれな間取り【実例】
狭小地や変形地の敷地条件に合わせる場合や、近隣に高い建物が多い、前面道路の交通や人通りが多いあるいは近い場合に「2階リビング」設計は、これらの問題を解消する間取りとしてとても有効です。
住まいの中でも特に、採光と通風のよさが重要視されるリビング・ダイニング・キッチン空間に南向きの景観や理想的な開放感を確保して、土地のデメリットを感じさせないどころか、むしろ贅沢な雰囲気の間取りに仕上がります。
さっそく、2階リビングの実例を見ていきましょう。
①ビルトインガレージ×2階リビングの間取り
1階に広いビルトインガレージを配置して、2階に一般的な1階フロア同様のLDK間取りをつくるプランです。
限られた土地を有効活用して、憧れのビルトインガレージのスタイリッシュさも生活圏の広々とした間取りも妥協しないスマートスタイルの暮らしです。
②2階リビング×バルコニーを楽しむ間取り
2世帯住宅の2階リビングには、家庭菜園も楽しめる明るいバルコニーがあります。
陽当たりも風通しもバツグンの間取りで、親子世帯の行き来も快適な家族思いの住まい実例です。
限られた敷地や間取りの圧迫感を解消する2階リビング×バルコニーは、2世帯住宅においても有効です。
③縦長・狭小住宅だけじゃない贅沢な2階リビングの間取り
狭小地や変形地以外の敷地でも2階リビングの間取りは人気です。
リビングの掃き出し窓からバルコニーへとフラットにつながる間取りで、内と外の一体感が贅沢でリゾートライクな日常が手に入るのも1つの理由でしょう。
2階リビングからのバルコニーへの広がりや空が見える開放的な景観のおかげで、実際の敷地面積以上の広さを感じられる住まいに仕上がります。
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2.変化を楽しむ2階リビングの魅力4ポイント
ここで、2階リビングの魅力ポイントをまとめておきましょう。
後で紹介する注意ポイントとその対策を参考に、より2階リビングのメリットを活かした間取りを検討してみてください。
①玄関入ってすぐの洗面・浴室で汚れをLDKに持ち込まない
洗面・浴室といった水回りを1階に集約することで、十分に広い2階LDKが確保できることはもちろん、習い事や部活で汚れた手や体を洗ってから、2階リビングに向かうという衛生的な動線が確立しやすくなります。
花粉症や感染症対策にも役立つのではないでしょうか。
②リビング窓からの採光・通風、景色がいい
近隣住宅や環境によって1階への採光や通風が難しい場合、2階にリビングを中心とした生活基準を配置することで、大きく暮らしが改善します。
陽の光や快適な風、2階からの景色など、1階からでは味わえない満足感や贅沢感、プライバシーの確保にも貢献します。
③同じ土地で勾配天井やロフトを有効的に楽しめる
平屋のようなリビング勾配天井やリビングロフトなど、2階建て1階リビングでは部屋数の関係で設計できない間取りも、2階にLDKを配置することで、土地を変えずに縦の空間をより自由に活用することができます。
④ワンフロアLDKが贅沢~耐震性にもメリットが
2階リビングの間取りを採用する場合、一般的な住まいで2階に配置される寝室や子供部屋、書斎といった壁の多い個室の集まりが1階に移動して、壁や仕切りの少ないLDKが2階フロアに上がるので、住まいの構造として耐震性が高まる傾向にあります。
建物の強度を内側から高めて、眺望のいい大空間LDKも叶うお得な間取り設計です。
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3.30‐50坪で2階リビングがある間取りシュミレーション
①約30~40坪の青空バルコニーとつながる開放的なLDK間取り
延べ床面積約30~40坪の家は、LDK約20~25畳の3・4LDKという間取りを目安にした住まいです。
「2階に広いLDKと1部屋・1階に水回りと2~3部屋」の間取りや「2階にLDKと水回り・1階に3~4部屋」の間取りがおすすめです。
2階リビング×バルコニーをつくる場合、2階の居住フロアに洗面や洗濯家事が完結するランドリールームを配置するのもよいでしょう。
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②約40~50坪で2階と1階の魅力を最大限に活用した贅沢な間取り
延べ床面積約40~50坪の家は、LDK約23畳以上の4・5LDK以上という間取りを目安にした住まいです。
先ほど紹介した30~40坪の間取りに加え、1階のビルトインガレージや中庭、セカンドリビングをつくっておうち時間を充実させることできる広さです。
また、単純に部屋数を増やしたり、それぞれの空間を広げることも可能です。
1階は寝室や子供部屋、趣味・仕事といった個室中心のプライベートなフロア、2階はLDKや水周りといった生活を共有するフロアといった具合に上下階で目的を分けて、それぞれの階で得られる魅力を活かした間取りがおすすめです。
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4.2階リビングで注意すべき3ポイント~対策アイデア
①1階浴室エリアと2階との距離が気になる
帰宅してきた家族、あるいはプライベートフロアに居る家族の気配が感じられないのは不安ですよね。
⇒対策としては、玄関を吹き抜けにしてご家族の帰宅が分かるようにする他、2階にお子様のスタディーコーナーを設けるなど、コミュニケーションの取りやすい仕組みづくりが大切です。
②水回りの配管費用が心配
キッチンや洗面、浴室といった水回りが上下階で分かれてしまうことによる給排水の配管設置費用が割高になるのも心配です。
⇒対策としては、水回りの間取りが上下で分かれたとしても、真上・真下のように配管が近い場合は、割高にならない場合もあります。快適な家事動線を考えると同時に効率的な配管設計のできる経験豊富な設計士に相談しながら検討するのがおすすめです。
③階段の上り下りが大変になる
若いうちはよくても、年をとってから上下階の移動が日常的にあるのは大変です。
⇒対策としては、老後にリフォームしやすい間取り設計にしておくことやホームエレベーターの設置を検討するのもよいでしょう。
今のライフスタイルに合った間取りに加え、リフォーム後の間取りも視野に入れて、収納スペースをエレベーター配置場所にするなど、最小限のリフォームで済む構造を考えておくことをおすすめします。
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5.まとめ~おしゃれな2階リビングで快適・贅沢な間取りプラン
2階リビングの間取りで1番のメリットは「1階リビングのデメリットを解消」して「リビングの快適性が高まる」ところです。
2階リビングの注意ポイントとその対策を踏まえた上で、ご家族のライフスタイルに合った間取りをシュミレーションしてみてください。
敷地条件やご家族の希望を活かした、おしゃれで快適な間取りづくりの参考になれば幸いです。
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