20坪、30坪、40坪。周りを見渡すと、いろいろな広さ・間取りの住まいがあります。その中でも中間当たりである「30坪の間取り」と聞いて、広いと感じますか?それとも狭い?と感じるのでしょうか。
これから家を建てようと検討している方であれば、「30坪という広さではどのような家づくり」ができるのか、とても気になるポイントのひとつになります。
今回は、「30坪という限られた広さでの家づくり」にクローズアップしてみましょう。
土地購入の際の注意点や、「30坪の土地・間取り」でできることなど、幅広い情報を集めました。これから家を建てようと土地の購入を検討している方には、必見の情報です。
ぜひ参考にしてみてください。
- 同じ30坪といっても、土地の広さなのか。間取りとして使える広さなのかにより、家づくりは大きく変化します。その違いを知ることができます。
- 30坪という広さではどのようなことができるのか。シミュレーションしてみましょう。
Contents
30坪の土地・間取りは広い?それとも狭い?
家づくりの情報を集めていると、「30坪」などの表記をよく目にします。簡単にいえば、○坪とは「家の広さ」を表しており、その限られた空間の中でどう家づくりを進めていくのかがとても重要になります。
しかし「30坪」という表記の場合、土地としての30坪なのか。間取りとしての30坪なのかにより、違いが現れます。
まず「30坪の土地と間取りの違い」について見ていきましょう。
30坪の土地とは?
土地や家の広さでよく用いられる「坪」という表記は、昔の尺貫法の単位のひとつです。1坪の広さは約2畳分の広さとなり、1坪を私たちの身近なメートル法に換算した場合「約3.3㎡」になります。
そのため30坪という広さは、約100㎡となり、畳で表すと「約60畳分」が使えるスペースとなります。
しかし土地の30坪の場合、そのスペース全てを間取りとして使用することはできません。それは家を建てるためのルールのひとつに「建ぺい率」という決まりごとがあるためです。
住まいの広さが決まる「建ぺい率」とは
新たに土地を購入し、家づくりを進める上で必ず確認しなければならないひとつが「建ぺい率」です。建ぺい率とは、購入(所有)した土地の面積に対して、「建てても良い建物の(真上から見た際の)面積の割合」を指しています。
建ぺい率は建築基準法で定められており、家づくりを進める上で「必ず守らなければならない」ルールのひとつです。
建ぺい率は各市町村によって異なり、一戸建ての多い地域では一部の例外を除き「30〜60%」に定められています。例えば30坪の土地を購入し、「建ぺい率が60%」の場合、「最大で18坪」の家が建てられることになります。
仮に、総2階建てで箱型の住宅を建てると考えた場合、最大でその倍となる「36坪の延べ床面積」を確保することができ、そのスペースを間取りとして活用できるのです。
土地として30坪を購入するのか。それとも間取りとして活用できる広さである延べ床面積が30坪なのかにより、家づくりも大きく変化するのです。
後悔のない家づくりを進めるためには、
○ 集める情報において、土地の30坪なのか、延べ床面積が30坪を区別する。
○ 購入を検討している土地の建ぺい率や容積率をしっかりと確認する。
○ 30坪の住まいでどのような暮らし方がしたいのかという「目標」を決める。
など、正しい情報を集めしっかりとした方向性を持ち進めていきましょう。
【関連コラム】:知っておきたい!「建ぺい率」と「容積率」とは?|愛知で新築を建てるなら土地探しのポイントを押さえた方がいい理由
30坪の土地での間取り「どんなことができる?」
「30坪」という表記では、土地として、そして間取りとして使える違いを解説しました。では実際に「30坪の土地でできる間取り」にはどのようなものがあるのでしょうか。
ここでは「30坪の土地の家づくり」でできる可能性を見ていきましょう。
Q:駐車場が2台は必要。設置することは可能ですか?
今は通勤で自家用車を使用する、子どもたちの送迎で車を使うなど、家づくりを進めるエリアによっては「2台分の駐車場が欲しい」という方もいらっしゃるでしょう。
実際に「30坪の土地に車2台分の駐車場をつくる」ことは可能です。
ただし駐車場となるスペースを家と分けた「分離型」にするのか、それともガレージハウスのように一体型にするのかにより、使える間取りなどにも変化が現れます。
特にガレージハウスのように一体型の場合、1階部分の居住スペースが減らされるため「2階建てや3階建てなどの多層階」の家づくりが必要となります。
駐車場のスペースは、車の大きさによっても確保しなければならない広さが変化します。
○ 居住スペースの割合
○ 乗り降りのしやすさなどの使い勝手
○ 道路への出入りのしやすさ
など、多方面から検討していくことが大切です。
これから建てる住まいは、家族が長い時間集う空間となります。暮らしやすさに支障が出る場合であれば、もう少し広めの土地の購入を検討することも必要かもしれません。
Q:開放的な家づくりがしたい。庭をつくることは可能ですか?
開放的な家づくりの方法はたくさんありますが、そのひとつのアイデアが「庭付きの住まい」です。リビングなどと併設して作ることで、家の中にいても視野が広がり「開放的な空間」を演出することができます。
実際に30坪土地でも、アイデアや工夫により庭や中庭を設けることは十分可能です。
広々とした庭でなくとも、ちょっとくつろげる「中庭のようなプラスアルファの空間」をつくるなどもアイデアのひとつ。
廊下を作らず部屋から直接移動できる動線などを取り入れることで、限りあるスペースでも比較的自由なプランニングも夢ではありません。
Q:30坪の土地で平屋を建てることは可能ですか?
結論からいうと「平屋を建てることは可能」ですが、暮らすエリアや家族構成により平屋での生活は難しいケースも考えられます。それは先ほど解説した「建ぺい率」の問題です。
例えば建ぺい率が「60~70%」と仮定した場合、間取りとして使える広さは平屋で「18~21坪」2階建てであれば、延べ床面積で「36~40坪」となります。
ご夫婦ふたりであれば、18~21坪程度の広さでも必要なスペースを確保することができます。しかしお子様のいるご家庭などでは、かなり厳しい広さとなります。
また平屋の場合、周囲からの環境により「日当たりが悪い」「風通しが悪い」などの影響も受けやすい側面があります。
広さの問題や場所の問題を考慮つつ、判断することがとても大切です。
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30坪の間取りで気をつけたいポイントとは?
30坪を間取りで使える場合、「3LDK~4LDK」の空間を作ることができ、概ね4~5人向けの「単独家族に標準的なサイズ」ともいえます。その空間をより快適なスペースにするためには、気をつけたいポイントがあります。
ここでは30坪の間取りを快適にする方法をご紹介します。
家事動線で広さをサポートしよう
30坪の間取りの場合、必要なスペースを確保することができますが「余裕がある」とは言い難い場面も考えられます。
そのマイナス面をカバーするアイデアのひとつが、「動きやすい動線」を取り入れることです。
実際に暮らしていくうえで家事動線の確保は重要であり、この部分の効率が悪くなってしまうと生活する際に不便さを感じてしまうかもしれません。またいろいろな家事をこなすことで、身体にかかる負担も大きくなってしまうのです。
○ 廊下を最小限にし、移動距離を短くする。
○ ライフスタイルを想像し、ご家庭にあった動きを間取りの配置に取り入れる。
○ 必要な場所に収納を設け、家事動線を高める。
などのアイデアを取り入れていきましょう。
共有スペースを上手に活用しよう
限られた広さをカバーし快適性をアップさせる方法のひとつとして、共有スペースの充実もおすすめです。
○ 各個室に設けるクローゼットを「ファミリークローゼット」にする。
○ スキップフロアなどを活用し、勉強・ワークスペースとして利用する。
など、1人で使う広さを共有し、他のスペースを補うことも可能です。
【関連コラム】:【新築】のびのび暮らせる30坪の間取りとは|成功例を実例から学ぼう
まとめ:あなたらしい家づくりを応援します
新築一戸建ての家づくりには、夢や希望もいっぱいです。しかし30坪の家にかかわらず、住宅建築にかけられる費用や間取りに使える広さには、限りがあります。
その限られた中から自分たちのライフスタイルにあう住まいを作ること。それが家づくりの醍醐味ともいえます。
アクティエでは、お客様のどんな小さな声にも耳を傾けています。
「こんな暮らしに憧れている」「こんな形がいいなぁ」など、大まかなイメージでも大丈夫です。お客様ご家族のこだわりやライフスタイルに寄り添って、満足な住まいを実現させるお手伝いをしています。
ぜひあなたの声を、聞かせてください。憧れのマイホーム実現のために、一緒に理想の住まいづくりを目指してみませんか。
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住まいづくりの第一歩として、ぜひお気軽にご活用ください。