二世帯住宅は耳慣れたキーフレーズではありますが、近年では「三世帯住宅」に注目が集まっています。
二世帯住宅は「親世帯と子世帯」という組み合わせがほとんどですが、三世帯住宅ではどのような違いが現れるのでしょうか。
今回は、暮らし方に新たな価値観を加える「三世帯住宅」にクローズアップしてみましょう。
三世帯住宅とはどんなものから、どのような魅力や注意点があるのかなど、知っておきたい情報を集めました。
あなたの住まいづくりに、ぜひお役立てください。
- 三世帯住宅と二世帯住宅の違いから、メリット・デメリットまで、知りたい情報を集めることができます。
- 三世帯住宅はもちろん、二世帯・単独のお住まいにも活かせるアイデアをご紹介します。実例などから住まいに取り入れたシミュレーションしてみましょう。
Contents
二世帯住宅とはどう違う?三世帯住宅
二世帯住宅のほとんどは、「親世帯と子世帯」という組み合わせがほとんどです。
三世帯住宅の場合、二世帯以外の組み合わせ以外でもいろいろなケースが考えられます。
世帯の組み合わせが多様になればなるほど、それだけニーズも増え、新たな価値観を生み出すことも可能です。
三世帯住宅 二世帯住宅との違いを紹介
三世帯住宅とは、文字通り三世帯が一緒に暮らす住宅のことを指しています。
二世帯住宅のほとんどが「親世帯+子世帯の組み合わせ」であるのに対し、さまざまなバリエーションで住まい関係を作ることができることが大きな違いです。
バリエーション1:祖父母世帯+親世帯+子世帯の三世帯住宅
1つ目は、「親世帯+子世帯の二世帯」に「祖父母世帯」が加わった住まい環境です。
日本は長寿社会として、世界でもトップクラスです。
その大きな要因としてあげられているのは、
○ 医療レベルが高い。
○ 国民皆保険制度で医療費が比較的安く、病院にかかりやすい。
○ 健康意識が高く、人間ドックなどの検診の受診機会が多い。
○ 伝統的な食文化を持っている。
・先進諸国の中で脂肪摂取量が、とび抜けて少ない。
・魚介類摂取量が多い。
・豆腐や納豆などを含む野菜摂取量が多い。
など、国民性も大きくかかわっているようです。
(引用:奈良県医師会「なぜ日本は長寿国なのか」より抜粋)
厚生労働省の「簡易生命表(令和2年)」によると、2020年の日本人の平均寿命は男性が81.64歳、女性が87.74歳で、2019年と比較して男性は0.23年、女性は0.29年上回りました。
そういった状況から考えても、長寿化が進む現代ならば十分あり得る組み合わせとなります。
このケースの三世帯住宅の場合、どうしても将来ともに暮らす家族構成が変化する可能性があります。
そのためその変化に対応する想定・準備を取り入れておくことも、方法のひとつです。
またどの世帯に遊びに行っても不自由しない「バリアフリーの導入」も、視野に入れておきましょう。
今はホームエレベーターも安価になりつつあります。
ホームエレベーターの設置目安としては、スペース的には一坪程度。
予算的には150万円程度を検討しておきましょう。
親世帯+子世帯(兄/姉夫婦)+子世帯(弟/妹夫婦)の三世帯
新たな価値観をプラスするとすれば、「兄弟(姉妹)それぞれの世帯+親世帯」というスタイルも考えられます。
年の近い兄弟(姉妹)であれば、お互いに子育てを協力するなどお互いのパートナー関係も結びやすいでしょう。
また、日本は世界の中でも災害の多い国としてあげられています。
万が一の時に家族がともにいられる安心感があたえられることも、新たな価値観としてプラスされます。
いくら兄弟(姉妹)が家族とはいえ、お互いのパートナーの心境としては複雑な部分もあるでしょう。
特にこの組み合わせのケースの場合、お互いのプライバシーに配慮したプランニングを取り入れることが関係性を守る大きな要素となります。
おすすめは、分離タイプでお互いの音などが他の世帯に響きづらい間取りにするなど、細やかな視点を取り入れていきましょう。
【関連コラム】:新築するなら完全分離型二世帯住宅がいい~得する間取りや費用、メリット・デメリットはこれ!】
このように三世帯住宅では、より広い暮らし方を作っていくことができます。
ここでご紹介したケースもほんの一例に過ぎません。
こんな暮らし方がしたい!というご希望があれば、ぜひ1度お気軽にご相談ください。
三世帯住宅のメリット
二世帯よりも暮らし方のニーズもふくらむ三星堆住宅。
さまざまな組み合わせにより、もちろんメリットもたくさんあります。
気になる三世帯住宅のメリットをご紹介します。
建築費のコストカットにつながる
1番大きなメリットは、住宅にかかる「建築費を抑えることができる」という部分です。
住宅の建築にはいろいろな工程があり、たくさんの建材が使われています。
基礎部分や外壁など三棟建てることを比較すると、一棟分の費用(+α※)のみに抑えられるため大幅なコストカットが見込めます。
※ 例えば玄関が2つなどの場合、複数の費用が発生する場合があります。
税制面での魅力も「相続税の大幅減額」
三世帯住宅で「親子や祖父母などの家族で住む」場合には、「小規模宅地の特例」を適用することも可能です。
「小規模宅地等の特例」とは、相続した土地の相続税評価額(相続税を算出する際に基となる評価額)を減額できる制度です。
生前同居親族の子が被相続人と当該宅地に3年以上同居していることなどの要件をクリアすること。
そして特例を受けるためには、登記の方法など複雑な決まりごともあります。
住まいづくりのパートナーや自治体に、確認・相談をしておきましょう。
家事・育児・介護のサポートが自然にできる
お互いに程よい距離感を保ちつつ、そこで集う家族の人数も増えることから、家事・育児のサポートも受けやすくなります。
また「親世帯+子世帯(兄/姉夫婦)+子世帯(弟/妹夫婦)」の場合、同じ年代のお子様がいる環境も考えられるため、一緒に遊ばせるなどのケースも。
また介護も必要な部分を助け合いながら、お互いの負担を考えつつサポートし合える環境を整えることも可能です。
【関連コラム】:二世帯完全分離型がやっぱりいいの?|疑問・不安から成功のポイントを解説します
三世帯住宅のデメリット
メリットがあればやはり、少なからずデメリットも存在します。
次に三世帯住宅のデメリットをご紹介します。
時間の経過により、一世帯分空いてしまう場合がある
建てる時は三世帯分必要であった住まいも、時の経過により家族構成が変化することも考えられます。
将来ずっと住み続けるとは限らないという部分が、1番大きなデメリットでしょう。
何らかの理由で1世帯分が空いてしまうというリスクを頭の中に入れ、その対策案を検討しておくことも必要です。
個性的になりやすく売却しにくい
二世帯住宅にも同様のデメリットがありますが、三世帯住宅でも「売却しにくい」というデメリットがあります。
特に個性的な間取りや建物にした場合、その可能性が大きくなる場合もあります。
このように魅力的なメリットの反面、気をつけておきたいデメリットがあります。
建てる前からしっかりと家族内で話し合い、住まいづくりを進めていきましょう。
【関連コラム】:新築するなら完全分離型二世帯住宅がいい~得する間取りや費用、メリット・デメリットはこれ!】
三世帯住宅にぜひ取り入れたい!間取りアイデア
三世帯住宅は、家族で一緒に過ごす住まいだからこそ、その良さを高める間取りがおすすめです。
ここでは三世帯住宅はもちろん、二世帯や単独のお住まいにもぜひ取り入れたい!間取りアイデアをご紹介します。
中庭(パティオ)をぐるりと囲むように、大きくコの字型に配されたR様邸。
どの部屋からも中庭を望むことが出来ることから、いつでも家族とコミュニケーションの取れる住まいづくりが実現されています。
【事例詳細】プライバシーにも配慮された住宅地の新たなランドマークとなるデザイン住宅
こちらのお住まいでは、周りからの視線を受けにくい屋上スペースを上手に活用し、家族でくつろげる第2のリビングとして大活躍しています。
こだわりのコンロを置いてBBQを楽しむも良し、パラソルやベンチを広げてリゾート気分を満喫するも良し、キャンプ用品やアウトドアグッズを揃えて自分たちだけの趣味空間として贅沢に味わえるのも良し。
屋上設計の間取りメリットをお住まいに取り入れています。
こちらのお住まいは、完全分離型二世帯で、親世帯・子世帯で共有するファミリーライブラリーが設けられています。
家族で読書をゆっくりと楽しんだり、それぞれのプライバシーに配慮しつつも、上手に共有空間を作り上げています。
その他にも、ガーデニング好きの世帯なら「一緒に楽しめる庭」や映画鑑賞が楽しめる「シアタールーム」など、たくさんのアイデアを取り入れることが可能です。
まとめ:住まいの形は1つじゃない!ぜひご相談ください
今回は、新しい住まいの形「三世帯住宅」についてクローズアップしてきました。
住まいの形はひとつではなく、その家族の数だけ存在しています。
大切なのは、自分たちに合う住まいの方向性を見つけることです。
しかし住まいづくりは、頭や心の中にある形を実現する難しさがあります。
アクティエでは、お客様のどんな小さな声にも耳を傾けています。
「こんな暮らしに憧れている」「こんな形がいいなぁ」など、大まかなイメージでも大丈夫です。
お客様ご家族のこだわりやライフスタイルに寄り添って、満足な住まいを実現させるお手伝いをしています。
ぜひあなたの声を、聞かせてください。
憧れのマイホーム実現のために、一緒に理想の住まいづくりを目指してみませんか。
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自由な発想と便利な機能を活かして、お客様ご家族が納得・満足のいく彩りある住まいをデザインしております。
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住まいづくりの第一歩として、ぜひお気軽にご活用ください。