キッチン・ダイニング・リビングは、日常的に家族が集まり自然とコミュニケーションも増える住まいのメインルームです。
新築LDKづくりでは、ご家族が一緒に過ごすことはもちろん、お客様を招くケースや将来の家族構成を考えた快適なレイアウトで、ゆったりとした広さを確保しておきたいですよね。
そこで今回は、約20畳のLDK間取りを例に、満足のいくレイアウト設計やおしゃれな空間デザインのコツについて解説します。
広く見えるLDK空間の「長方形」レイアウトや実例写真、家具の配置ポイントもご紹介していますので、ぜひ快適な間取りづくりの参考にしてみてくださいね。
- 20畳で広く見える「縦長」「横長」レイアウトでLDKづくりのコツをご紹介しています。
- 開放的でおしゃれな新築LDKの実例画像を見ることができます。
- 空間を広く見せる家具の配置やレイアウトのポイントを知ることができます。
Contents
1.【画像実例】広いLDKに仕上がる20畳の間取りレイアウト
まずは、約20畳の開放的なデザインで広く見えるLDK間取りの実例写真をご覧いただきましょう。
①長方形の奥行きを活かしたデザイン
キッチンカウンターにダイニングテーブルの短辺をつなぐスタイルで、縦型LDKの長さを活かした空間デザインです。
ダイニングテーブルの向きとリビングフローリングの木目方向を合わせることで、視覚的な広さや奥行きが演出されます。
②吹き抜けで縦の開放感を獲得
20畳前後のLDKなら、リビングに吹き抜けをつくって縦の開放感を楽しむのもいいでしょう。
吹抜けをつくることで、窓からの明るい日差しがLDK全体を明るく照らし、空間のデザイン性もアップします。
【事例詳細】青空眺められる吹抜けで、よりオシャレにより開放的に
③あえて和室や畳コーナーをつくらないシンプルな間取り
リビング続きの和室や小上がりの畳コーナーも人気の間取りですが、あえてシンプルに広いリビングを確保するデザインも素敵です。
家事動線に配慮した「キッチン横並びダイニング」のレイアウト設計で無駄のない快適なLDK配分が実現した実例です。
【関連コラム】:【特集】LDKはレイアウトが重要|縦長・横長・独立型?理想の配置や広さを公開
2.広さ20畳のLDKメリット・デメリット
実例で、簡単に長方形LDKレイアウトのイメージを掴んだところで、20畳という「広さ」に関して解説していきましょう。
坪数で言うところの約10坪(約33㎡)、畳20枚分の広さは、分かりやすく言うと6畳の個室を3つ並べたくらいの広がりです。
同じLDKサイズでも、キッチン・ダイニング・リビング空間の配分を均等にする場合から、ご家族のライフスタイルや動線に合わせて、レイアウトや配分を調整する場合まで、自由にデザインできるのが注文住宅の魅力です。
このレイアウトや配分、家具の配置をイメージしながら、20畳LDKの広さメリット・デメリットを確認してみましょう。
①20畳LDKのメリット
親子4人家族を想定して必要とされる戸建てのLDK間取りは、一般的に16畳・18畳・20畳からと言われています。
4人家族で最低限ほしい16畳の間取りと比べても、ゆとりを持って暮らせる20畳のLDK空間では、家具を置いてもまだ余裕のある広さで、キッチン・ダイニング・リビングの広さ配分や家具の配置を選ぶ自由もある程度あります。
家事や掃除の効率、他の間取りとの兼ね合いを考えると、ただ広ければいいというわけではなく、ちょうどいい広さ選びが重要になります。
②20畳LDKのデメリット
ご家族の人数が4人以上の場合やLDKレイアウトの自由度を高めたい場合には、20畳を超える広さが必要になることもあります。
例えば、ご家族の人数に合わせた空間設計や大きなリビングソファや・ダイニングテーブルを配置する場合は、移動動線のゆとりも確保した広さがないと不便になるかもしれません。
このようなケースでは、約20~25畳の広さがご家族にとってより快適になる可能性があります。
3.20畳LDKの縦長・横長レイアウトの特徴
新築するなら、限られた敷地や間取りの中でも、効率よく開放感や高級感が楽しめる内装に仕上げたいですよね。
リビング続きに和室や畳コーナーを設ける間取りやリビングを独立させたL字間取りも人気ですが、縦長・横長の長方形間取りでLDKのどこにいても「家族の様子が見られる」「LDKの大空間を満喫できる」レイアウトの広々とした、くつろぎスペースを完成させてみませんか?
①広さの理由「縦長レイアウト」
キッチンから全面を見た時に、ダイニングとリビングが縦に並ぶ奥行きのあるレイアウトです。
LDK全体が見渡しやすく、キッチンやリビングからの奥へ伸びる視界が広さを感じさせてくれます。リビングから離れたキッチンが暗くなる場合があるので、吹き抜けや大きな窓を設けて、LDK全体が明るくなるデザインにすることで、開放的な空間に仕上がりやすくなります。
シンプルな縦長の間取りなので、キッチン・ダイニング・リビングの広さ配分や家具の大きさ・配置でそれぞれの空間スタイルや動線がアレンジしやすいのもポイントです。
②広さの理由「横長レイアウト」
キッチンと向かい合うかたちでダイニングがあり、その左右どちらかにリビングをつくる横長ワイドなレイアウトです。
リビング・ダイニングに大きな窓や掃き出し窓を設けて、全体的に明るく見通しのいい開放的なLDK空間に仕上げることができます。
キッチン×ダイニングの横にリビングといった並びになります。仕切りがなく一直線にLDKが並ぶ「縦長レイアウト」よりも、それぞれの空間を区別しやすく、リビングとキッチンの距離が離れすぎないのもポイントです。「ご家族の距離感を大切にしたい」「LDKの生活動線を短くしたい」ご家庭により好まれるレイアウトです。
【関連コラム】:新築リビング×ダイニングにはおしゃれな兼用レイアウトがおすすめ|【実例】8~16畳の空間デザインや家具の配置ポイントを公開
4.家具のサイズや配置で変わる余白空間の作り方
仮に同じ20畳で同じ間取りのLDKを新築したとしましょう。
より落ち着いた雰囲気で広々としたLDK空間をつくるには、どのようなことに気を付ければ良いのでしょうか。
それは、ソファやテーブルといった家具を置かない「余白」空間の広さで決まります。
また、ご家族が集まる場所ならではの生活動線の「ゆとり」もストレスのない移動に欠かせないポイントです。
①ダイニングテーブルの使い勝手を確認
ご家族の人数やライフスタイルによっては、ダイニング空間をキッチンと一体化させるレイアウトもおすすめです。
キッチンカウンターにダイニングテーブルを垂直につなげたり、アイランドキッチンと横並びにダイニングテーブルを設置したり、毎日の調理・配膳・食事・片付けの動線をよりスムーズに短くデザインしたレイアウトを採用するのもいいでしょう。
これは、ダイニングでの過ごし方を見直すことで、家事効率を高めて広いリビング空間を確保できる1つの例です。
②ソファの配置で変わるリビング空間
ダイニングテーブルと同様にサイズによっては大幅に面積をとるソファのような大型家具は、インテリアとして印象的であると同時に「間取りを区切る」「動線をつくる」役割りを果たします。
例えば、ゆっくりテレビを観ながらソファでくつろいでいる時に、周りでご家族が忙しく行き来する動線は落ち着かないですよね、そこで、ソファの配置によってリビング空間が区別化される、生活動線が決まるレイアウトづくりが大切なのです。
また、ソファを壁付けする場合はともかく、ソファでリビング空間を区切る「縦長LDK」などの場合には、人が1人通る60㎝以上の通路幅あるいはご家族がすれ違える110~120㎝以上の幅を確保した上で快適な配置を考えるようにしましょう。
③和室や畳コーナーの必要性を検討
リビング続きにちょっとした和室や小上がりの畳コーナーをつくる間取りも人気ですが、あえて小さな部屋を持たずに、めいいっぱいリビングに配分するLDK間取りも根強い人気があります。
使い勝手はいいかもしれませんが、小部屋があるということは、壁や仕切りが増えるのでリビングに圧迫感をもたらす可能性もあります。
広々と開放的なLDKをつくるなら、和室や畳コーナーのような小スペースが本当に必要かどうか検討してみるのも良いかもしれません。
【関連コラム】:リビングに和モダンで便利な畳コーナーをレイアウト|おしゃれな和室のある贅沢なLDK間取り
5.まとめ~20畳で広く開放的なリビングをデザインする家づくり
縦長レイアウトのリビング壁や横長レイアウトのワイドな窓など、広く見える空間をデザインするコツは「フォーカルポイント」をつくることです。リビング奥の壁にアクセントクロスやアクセントウォールを配置して奥行きを演出したり、掃き出し窓から見える庭やテラスへの視覚な広がりを利用したりして、より開放的に見えるデザインを採用してみてください。
また、余裕のある余白スペースの確保や快適な動線をつくる空間・家具のレイアウトも重要です。
ぜひ、ご家族がゆったりとくつろげる、ちょうどいい広さながらも贅沢に広々と見えるLDK空間を完成させてください。
愛知県で、ご家族の暮らしにマッチするおしゃれで快適な新築を建てるなら、私たちアクティエにお気軽にご相談ください。
自由な発想と便利な機能を活かして、お客様ご家族が納得・満足のいく彩りある住まいをデザインしております。
愛知県内の大府・長久手・岡崎には、デザイナー渾身の自社モデルハウスもご用意しています。
住まいづくりの第一歩として、ぜひお気軽にご活用ください。