外の景色を切り取ったような大開口の窓がおしゃれな新築リビング。
明るくて高級感のあるリビングづくりに欠かせない「窓」の大きさや配置選びは重要ですよね。
オープンで大胆な天井までの掃き出し窓や壁いっぱいのワイドな窓など、憧れのデザインはあっても、現実的には「家の中の暮らしが丸見えになりそう」「冷暖房効率が下がるかもしれない」といった心配の声も聞かれます。
そこで今回は、どうすればプライバシーを守りながら、デザイン性の高いリビング窓を設計できるのか、窓の役割りや種類ごとの特徴を見ながら解説していきます。
おしゃれなリビング窓の実例や真似したい「目隠し」アイデアもご紹介していますので、ぜひ新築づくりの参考にしてみてくださいね。
- リビングに採用したくなる「おしゃれな窓」のある新築実例が見られます。
- リビングにおすすめの窓の大きさや種類の特徴をご紹介しています。
- おしゃれ感と開放感を損なわない窓の「目隠し」アイデアをチェックしてみましょう。
Contents
1.家族が集まるリビングの窓デザイン
家族が集まる広いリビング、こだわりのインテリアや照明のように窓の大きさや配置も空間デザインの良し悪しに大きく影響します。
日当たりや風通しがよく、理想的な大開口の窓がある快適なリビングを持つ贅沢感は、注文住宅だからこそ手に入るご家族のための設計です。
しかし、せっかく素敵な窓を設計したのに「外からの視線が気になってカーテンを閉め切ったままにしている」「光が眩しすぎて暮らしに支障が出る」といったことが起きないよう窓選びのポイントをよく押さえておく必要があります。
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2.おしゃれなリビング窓選びの4ポイント【実例】
それではまず、リビング窓選びで特に気を付けたい4つの「採光・通風」「プライバシー」「デザイン・性能」「眺望」に優れたポイントを押さえながら、実例を見ていきましょう。
①大きな窓で光と風をたっぷり取り込む
住宅密集地でも効率的に採光・通風が獲得できる2階リビングの大きな窓。
1階からでは味わえない高い場所からの景色は贅沢で、外からの視線が気にならないプライバシー性にも優れています。
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②家族のプライバシーを守る視覚効果
せっかく大開口の窓を設けるなら、カーテンやブラインドで隠したくないというご家庭には、リビング窓の先にテラスガーデンや中庭をつくることをおすすめします。
リビングから近隣との間に距離が出ることに加え、柵やフェンスで「丸見え感」を和らげることができます。
③デザイン性に優れた高気密・高断熱な高性能サッシ
連続窓や床から天井までの開放的な窓は、高級感やデザイン性を高めてくれるおすすめのスタイルです。
時間帯によっては、光量や外からの視線を調節、遮断する必要があるので、窓のデザイン性を損なわないシンプルなブラインドやロールカーテンを設置しておくと安心です。
また、窓の面積が広くなる場合は、気密性や断熱性を妥協しない高性能なダブル・トリプルサッシを採用するようにしましょう。
④突き抜けるような両サイドの窓が特徴的
リビングの両側に中庭や庭を持つことで、開放感がバツグンな生活動線にも優れた間取りをつくることができます。
通り抜け可能な掃き出し窓を採用することで、自然の明かりや風通しに優れたリビングに仕上げることができます。
中庭やテラスのあるリビングには、一般的な「引き違い窓」よりもオープンに開ける「引き分け窓」がおすすめです。
3.リビング窓の大きさや種類はどうやって決める?
次に、リビングで人気の窓の種類や大きさについて解説します。
①庭やバルコニーを楽しむ「掃き出し窓」
床から天井近くまである開閉可能な縦長の窓を指します。
庭やテラスに面した部屋に設置して、窓から直接出入りができるのが大きなポイントです。
一般的な「引き違い窓」の他にも、片面をFIX窓(はめ殺し窓)にした「片引き窓」もあります。
掃き出し窓を4枚以上並べたワイドなスタイルで、出入りの際は中心の窓を両サイドに向けて開く「引き分け窓」にすれば使い勝手もデザインもよくなりそうです。
②採光・眺望が目的なら「FIX窓」がおすすめ
「滑り出し窓」や「上げ下げ窓」のような小窓で通風が十分に獲得できる場合、リビングのインテリアや明るさ、眺望をデザインする目的で「FIX窓(はめ殺し窓)」を採用するのもおすすめです。開閉ができない分、費用が抑えられ、額縁のようなスッキリとした見た目がおしゃれです。
③外観もおしゃれな「スリット窓」
縦長や横長に細く伸びる形状の窓です。
大開口の窓と比べて外からの「丸見え感」が少なく、スタイリッシュでおしゃれな外観演出にも役立ちます。
設置場所や時間帯によっては、採光不足が気になる場合もあります。
④開閉の自由度が上がる「腰高窓」
腰の高さよりも上の位置に設置される窓です。
採光や通風の効率を高めることに加え、目的に合わせて高さを調節することで、家具の配置や外からの視線をコントロールすることができます。
「引き違い窓」をはじめ「滑り出し窓」や「上げ下げ窓」など、開閉スタイルが豊富なところもポイントです。
⑤吹き抜けや勾配天井で人気の「天窓」
吹き抜けや勾配天井の屋根部分に設計する窓です。
天井から光を取り入れる意匠的なデザインが人気で、はめ殺し型と開閉型の2種類が主流です。
陽の光が入りにくい北側の空間やプライバシーが気になる場合の採光に適しています。
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4.リビング窓のプライバシーを守る「目隠し」アイデア
リビング窓を検討する際に、やはり心配なのが通りや近隣住民からの視線ですよね。
家の中で1番広い空間となるリビングだからこそ、できるだけ大きな窓で十分な採光・通風を取り入れる必要があり、最も贅沢な眺望を手に入れたい空間でもあります。
そのため、プライバシーとの兼ね合いがとても難しい場所でもあるのです。
最後に、このような問題を解消するために、リビング窓の「おしゃれで解放的なデザイン」と「家族のプライバシー」バランスを取るコツをまとめてみましょう。
①リビング間取りや窓の配置に配慮する
実例の2階リビングのように、通りや隣接する住宅から離れた位置にリビング空間をレイアウトすることも大切です。コの字型間取りで中庭をつくったり、2階やバックヤード側にリビングを配置したり、工夫して間取りを決めるといいでしょう。
また、間取りや近隣住宅の高さによっては、窓の配置や大きさで採光・通風、目線をコントロールできる場合もあります。
②中庭やフェンスで目線を遮る
実例でもご紹介しましたが、リビング続きに中庭やテラスをつくることで、外からの視線を遮るプライベートな窓辺に仕上がりやすくなります。
圧迫感が出ない程度の高さで柵やフェンスを建てることで、通りや近隣からの目線をずらしながらも、リビングからは開放的な眺望を手に入れることができます。
③目隠しアイテムで機能とおしゃれを取り入れる
時間帯や状況に応じて、内側からの「目隠し」が必要になる場合もあるので、リビングの場所によっては、カーテンやブラインドの設置が必要になることもあります。
例えば、東・西向きの窓の場合、季節や時間帯によって朝日や西日が強すぎて、テレビを観たり、景色を眺めたりするのに支障が出ることも少なくありません。
1日を通したリビングへの日の入り方を確認して、直射日光を調節できる機能的でおしゃれなアイテムを探してみましょう。
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5.まとめ~開放感もプライバシーも満足な新築リビング窓選び
自然の光や風、お気に入りの景色を取り込むおしゃれなリビング窓のある新築づくり。
内外観ともにデザイン性の高い大きな窓を採用するご家庭も増えてきて、モデルハウスや新築実例でも気になる意匠的なスタイルの窓を目にする機会が多くなっています。
実際に暮らし始めてからも、支障のない快適なおしゃれ窓を楽しむためには、家づくり初期段階からの内装・外観トータルコーディネートが大切です。
ぜひ、ご家族こだわりの窓が映えるリビングデザインを楽しんでくださいね。
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