洗面所は、ご家族みんなが洗顔や身だしなみ、歯磨き、着替え、洗濯などで毎日頻繁に使うスペースです。
また家事の中でも重要な洗濯作業の中心となる空間で、洗面グッズの他にも洗濯用品や衣類の集まる場所でもあります。近年では、洗面所兼用ランドリールームやファミリークローゼットなど、洗面所とつなげると便利な間取りとの一体型設計が人気です。時短・家事楽な動線が叶うだけではなく、洗面所自体も広く感じられることからおすすめのレイアウトです。
今回は、そんな現代の多機能な洗面所にちょうどいい収納スタイルについて解説します。
新築で悩みがちな収納づくりのコツや実例、洗面所ならではの湿度対策などもご紹介していますので、ぜひ家づくりの参考にしてみてくださいね。
- 新築洗面所にはおしゃれで便利な収納スペースづくりをおすすめします
- 洗面所での時間を快適にする充実の収納実例やアイデアを知ることができます
- 湿度の高い洗面所ならではの素材選びや収納対策をご紹介しています
Contents
1.新築するなら洗面収納にはこだわりたい
新築洗面所が、脱衣所から近いあるいは兼用の場合、洗面用具はもちろん入浴に必要なバスタオルやフェイスといった大きな収納にも不便しない空間にすることで毎日の習慣がぐっと快適になります。
特に人数が多いご家庭で、それぞれのスキンケア・ヘアケア・メイクに必要な化粧用品や道具をそれぞれのスペースに収納したり、入浴後に必要なタオルや下着、着替えを用意しておいたり…を考えると洗面所の広さや収納力にゆとりがある方が理想的です。
洗面所の収納を考えるポイントとしては、ご家族が混み合いやすい朝の支度時や、洗濯家事で忙しい時間帯、帰宅後から入浴前後の混雑時といった、ご家族が集まる、あるいは家事の高効率が求められる状況を見直して、快適な動線確保に意識を向けることが大切です。
【関連コラム】:洗面所をおしゃれなインテリアに仕上げる|新築注文住宅の洗面家具や造作収納のコーディネート実例
2.【実例】満足度の高い洗面所は収納アイデアに優れている
朝の洗顔・身支度や洗濯家事、夜の入浴・着替えなど、時間帯やご家族それぞれの役割り、目的によって、動きが異なる洗面所であるからこそ、収納の広さや配置といったアイデアもさまざまです。
まずは、定番の洗面台下収納から自由度やデザイン性の高い造作収納まで、おしゃれで使い勝手のいい新築洗面実例をご紹介していきましょう。
①新築造作収納棚は機能もデザインもいい
洗面ボウルや鏡、照明、収納キャビネットがあらかじめセットになっている「ユニット洗面台」の他にも、実例のように壁にカウンターを設置してから、洗面ボウルや鏡を組み合わせる「カウンター洗面台」もおすすめです。
ユニット洗面台よりも自由度が高く、お好みのデザインや家族構成、間取りに合わせた洗面所をつくりたい場合に便利で、またイメージ通りの収納を設けやすいのも魅力です。
②壁面オープン収納で家族に優しいスタイル
多くのご家庭で、洗顔に使うフェイスタオルやお風呂上りに使うバスタオルといった日用品が収納できるスタイルを採用しているのではないでしょうか。
しかし、着替えの下着やパジャマ、部屋着は別の部屋から各自用意して来ないといけないというご家庭もあるでしょう。
実例のように、天井から床までの壁面棚を活用した大きな収納があれば、着替えなどの準備いらずで助かります。また、洗濯物を片付けに各自の部屋へ行く家事も省けて便利です。
③素材や配置にこだわる収納デザイン
前の実例で紹介したように、タオルや日用品以外にも衣類を収納しておくことは便利ですが、中には洗面・脱衣所の「湿気」が気になる方も多いのではないでしょうか。
対策としては、換気扇や除湿器の設置、湿気に強い素材の壁紙や床材、収納棚を選ぶことが大切です。また、掃除のしやすさや通気性の観点から奥行きの少ない収納棚やカゴを使った収納がおすすめです。
収納の配置においても、日常の生活動線や洗濯物の家事動線に沿ってレイアウトすることが重要です。
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3.洗面収納が充実していると嬉しいポイント4選
①かさを取るタオルの置き場に困らない
浴室とつながる洗面・脱衣所には、何かとボリュームのあるタオルやご家族の着替えなど、置き場に困るものが多くあります。特にご家族が使う時間帯が重なる朝や夜は、どこに置けばいいのか分からないなんてことも…。
新築するなら、各自のタオルや着替えなどを管理できる収納スペースを確保しておくことで、荷物の置き場にも困らない快適な洗面所をつくることができます。
②日用品の取り出しがスムーズ
詰め替えや補充が必要なシャンプーやコンディショナーといった浴室用品や洗濯洗剤、ハンドソープなどの日用品を他の部屋ではなく、必要な時にすぐ取り出せる洗面所に分かりやすくストックしておくことで、ご家族の誰もが対応できる仕組みをつくることができます。
③家族の着替えを準備しておける
洗面所に使い勝手のいい十分な収納スペースがあれば、近年人気の室内干し、ランドリールームの機能もアップします。せっかく洗濯家事を集約させるのなら、干す・乾燥・取り込みだけではなく収納までその場で完結する間取りにしてしまいましょう。
洗面収納に各自の衣類を片付けておくことで、お風呂上りの着替えにも便利ですし、その他の衣類は各自で片付けるというシステムにするのもいいかもしれませんね。
④洗面道具をおしゃれに収納できる
洗面所に収納しておくと便利なアイテムや日用品、またご家族1人当たりの衣類などの量を把握しておくことで、余裕のある収納スペースを確保しやすくなります。
詰め込み式の収納管理ではなく、飾るように配置することで、使い勝手も見栄えも各段によくなります。
改めて、洗面収納のおしゃれなデザインを見直してみるのはいかがでしょうか?
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4.湿度の高い洗面収納には注意が必要?
実例紹介でも少し触れましたが、住まいの中でも特に湿度が高くなる洗面所に収納をつくる場合には、適切な「湿気対策」が必要になります。
①換気扇や窓の配置に工夫する
浴室からの湯気やランドリールームからの湿気で、湿度が高くなりがちな洗面空間。
衛生的な環境を守るためにも洗面所、洗面収納のカビやシミ、ニオイは絶対に避けたいものです。
そのためには、換気扇の稼働の他、採光・通風にいい窓の配置や湿度がこもりにくい間取り設計が基本です。
②クロスや床材には耐水性の高い素材を選ぶ
洗面空間の換気対策に加え、除湿器の設置や湿気に強い床材、壁紙、また通気性に優れた収納素材の選定も重要です。
収納するタオルや衣類を湿度から守るためにも、衛生的な環境を維持するためにも、カビの発生を抑える素材や掃除のしやすい収納デザインを選ぶようにしましょう。
例えば、ポリプロピレンの素材は掃除がしやすく、自然素材のカゴは通気性もデザイン性もよく、おすすめです。
③湿度がこもりにくい収納設計は片付け・取り出しにも貢献
湿気対策として考えられた空間は、日当たりや風通しもよく開放的で、収納全体を把握しやすい通気性のある収納棚は、片付けや取り出しにも便利なので、結果として総合的に快適な洗面スペースに仕上がるというメリットがあります。
【関連コラム】:おしゃれな玄関すぐの手洗い場【実例】|コンパクトで便利な手洗いのある間取りメリット・デメリットと対策
5.まとめ~おしゃれで便利な洗面所収納のある新築づくり
ご家族みんなの使用頻度が高い洗面所だからこそ、機能的かつおしゃれで快適な空間に仕上げたいですよね。
せっかく新築するなら、使い勝手のいい衛生的な環境を長く維持させるためにも、設計のうちから念入りに必要な収納量や理想の収納方法などをピックアップしておくことをおすすめします。
最後に紹介した「湿気対策」にも注意して、ぜひ快適な洗面空間・収納スタイルを実現してくださいね。
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