広くて使い勝手のいいおしゃれな新築キッチン。
新築するなら、キッチン内での便利な動線確保はもちろん、リビング×ダイニングから見てもデザイン性の高い素敵なキッチンをつくりたいですよね。
毎日の調理や片付けの効率がアップすれば、忙しい朝・昼・夜の家事負担が少しでも楽になるかもしれません。そこで今回は、LDKにおけるキッチンの見え方やつながり、またキッチンでの作業効率を高めるワークトライアングルについて解説していきます。
キッチンレイアウトの実例や真似したいおしゃれなアイデアもご紹介していますので、ぜひ快適な家づくりの参考にしてみてくださいね。
- LDKにおけるキッチンの在り方や快適なキッチン空間の基本を知ることができます
- 新築キッチン実例をご覧いただき、お好みのスタイルを探していただけます
- キッチンでの作業効率を高める、キッチンの型や設備のレイアウトもご紹介しています
Contents
1.新築キッチンの広さはLDKレイアウトで変わる
キッチンのスタイルには、大きく分けてオープン型とクローズド型の2種類があります。
オープン型で人気のスタイルとしては、アイランドキッチンやペニンシュラキッチンといった「対面キッチン」があります。また、クローズド型には独立スタイルの「壁付けキッチン」などが1つの例です。
LDK全体の広さやお好みのキッチンスタイルによって、システムキッチンの型やレイアウトを計画していきましょう。
まずは、リビング×ダイニングから見たキッチンの在り方について確認しておきましょう。
①縦長LDK~リビングから距離のあるスタイル
キッチン・ダイニング・リビングが縦に並ぶ間取りです。
キッチンとリビングの距離が開いているため、独立型のキッチンをつくりたい場合や壁付けキッチンで料理に集中したい方におすすめのレイアウトです。
また、「キッチン横並びダイニング」や「キッチンカウンター兼ダイニングテーブル」といったキッチン×ダイニング一体型の間取りで、家事動線を集約するのもいいでしょう。
②横長LDK~LDから距離の近いキッチン空間
キッチンの前面にダイニング・リビングが横に並ぶ間取りです。
ダイニングやリビングからもキッチンが見えるレイアウトなので、「キッチンに居る時間もご家族とのつながりやコミュニケーションを大切にしたい」という方は、オープン型キッチンの採用がおすすめです。
【関連コラム】:【特集】LDKはレイアウトが重要|縦長・横長・独立型?理想の配置や広さを公開
2.キッチンスタイルの種類【実例】
それでは、実際に新築キッチンの実例をご覧いただきながら、キッチンの広さやデザイン、システムキッチンの型、その特徴を確認していきましょう。
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①壁付けキッチンで背面の広さを有効活用
おしゃれな壁付けキッチンの広い背面を活かした、作業台兼収納カウンターが便利な実例です。
システムキッチンには、「I型キッチン」「II型キッチン」「L型キッチン」「U型キッチン」などがあり、壁面や壁の角を有効活用することで、余裕のある作業スペースや動線が確保しやすくなります。
シンクからコンロまで1直線に並ぶシンプルなI型キッチンから、作業範囲を広げつつも作業効率の高いL型やU型のキッチンもおしゃれで人気のレイアウトです。
②対面キッチンはオープンでありながら空間は仕切られる
シンプルな対面キッチンに横並びダイニングを組み合わせたまとまりあるスタイルで、家事動線の集約と回遊性の高さに配慮したスマートなキッチン空間です。
対面キッチンの腰板が視覚的に、キッチン×ダイニングとリビングとの空間分けを担っているナチュラルモダンな実例です。
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③一体型キッチン×ダイニングで広くても動きを短く
キッチン×ダイニング一体型の間取りは、基本的にダイニング周りの無駄な動線をカットすることができます。そして、その分のスペースをリビングに配分したり、キッチン内での移動幅や収納にゆとりを持たせたりと、自由で快適なキッチンづくりに役立てることが可能です。
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3.キッチンレイアウトの基本ポイント
キッチンでは、さまざまな調理器具や家電、収納の配置にも気を配る必要があります。
これらの配置が悪いと調理中の作業や片付けの段取りに支障が生じてしまうからです。
それでは、キッチン内で注意すべきレイアウトのポイントを見ていきましょう。
①ワークトライアングルの設計と距離
ワークトライアングルとは、冷蔵庫・シンク・コンロの3個所を線で結んだ時にできる三角形の動線です。この3本の線が短く均等であれば、調理中の作業がより効率的に行えるため、新築キッチンをつくる際は、このワークトライアングルを確認しながらレイアウトを決めるとよいでしょう。
適切な距離の目安としては、2~3歩の移動間隔がちょうどいいとされています。
例えば、冷蔵庫とシンクの距離1.2~2.1mほど、シンクとコンロの距離1.2~1.8mほど、コンロと冷蔵庫の距離1.2~2.7mほどが理想的なワークトライアングルだと言われています。
②快適なキッチン通路幅の目安
キッチンの通路幅の目安は、約90~120㎝が適切とされています。
2人以上の人数で調理や作業をすることが多いご家庭では、100㎝以上の通路幅をとって、お互いがぶつからないように設計することをおすすめします。
③キッチン×ダイニングの関わり
キッチンの広さや動線は、ダイニングテーブルの配置によっても大きく変わってきます。
ダイニングの在り方は、料理の配膳や食後の片付けといった家事動線に関わる重要なポイントだからです。また、ダイニングテーブルをキッチンの対面に配置するのか、横並びに配置するのか、またはカウンター設計にするのかによって、キッチンの間取りや広さに影響が出てきます。
新築時には、これらをふまえてご家族の生活スタイルに合ったキッチン×ダイニングのつながりを検討する必要があります。
【関連コラム】:キッチンにはおしゃれな横並びダイニングをレイアウト|便利な家事動線やリビングの広さを考えた間取りアイデア
4.キッチンの型やアイテムの配置で変わる便利な6~8畳キッチン
①I型キッチンでスタイリッシュに仕上げる
開放的なスタイルで、ご家族の協力も得やすいオープン型キッチンです。
横長になり過ぎると動線が悪くなるので注意が必要です。背面の冷蔵庫や食器棚とのワークトライアングルを意識したコンパクトな動線づくりが成功の秘訣です。
②II型キッチンで作業スペースを確保
シンクとコンロを分けて平行に配置したシステムキッチンレイアウトです。
対面式の作業台は広く自由に使い分けられるため、2人以上のご家族で調理工程を分担しながら料理できるのが魅力的です。
身体の向きを変えながら作業をする必要があるので、通路幅が広すぎると使い勝手の悪いキッチンになってしまう可能性があるので注意しましょう。
③L型キッチンで作業効率をアップ
シンクとコンロをL字型に配列したスタイルで、II型よりもシンク・コンロ間の距離が短くなるため、作業効率がアップしやすいおすすめのレイアウトです。
作業動線も自然と近い三角形になり、角のデッドスペースさえ上手く活用できれば、快適なワークトライアングルのキッチンが完成します。
④U型キッチンで収納力も満足
冷蔵庫・シンク・コンロをU型に配置したレイアウトで、独立型のキッチンによく採用されるデザインです。
広い作業スペースと大容量の収納が叶うため、キッチンでの作業に没頭したい方や効率的に調理をしたい方に支持されるスタイルです。
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5.まとめ~広くおしゃれな新築キッチンはレイアウトが肝心
今回は、LDKにおけるキッチンの在り方からキッチン内の作業レイアウトまで、家事動線やデザイン性に焦点を当てながらご紹介してきました。
できる限り家事負担を減らして、キッチンで過ごす時間をより楽しくするための設計ポイントやストレスなく作業や移動ができる理想のレイアウトは、新築づくりに欠かせない大切な要素です。
ぜひ、ご家族のお好みや毎日の習慣に合った快適なスタイルのキッチンレイアウトを完成させてくださいね。
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