新築平屋でぜひ取り入れたい間取りファミリークローゼット。 効率的な平屋の間取りをつくるなら、各部屋にクローゼットを配置するよりも収納を1ヶ所にまとめたファミリークローゼットを設置する方が、収納力や機能性がアップすると人気です。 ファミリークローゼットがあれば大容量でも「物置部屋のようになってしまった」という失敗を防ぎ、「洗濯物を片付けるのに部屋中を回る」という無駄な移動をカットした、生活収納・家事動線にいい魅力的な間取りが実現します。 今回は、そんなファミリークローゼットの機能を大いに活かす平屋の間取りづくりポイントと実例、使い勝手のいい広さ、収納デザインについてご紹介します。新築収納づくりでお悩みの方はぜひ参考にしてみてくださいね。
- 平屋でもつくれる機能的なファミリークローゼットの間取りをご紹介しています
- おしゃれな収納デザインや新築間取り実例をご覧いただけます
- 生活動線や目的から、ちょうどいい間取り・広さづくりのポイントが分かります
Contents
1.ファミリークローゼットの間取りは生活動線で解決
仮にご夫婦とお子様1~2人の3~4人家族で平屋を建てる場合、延べ床面積30~40坪で3~4LDKの間取りが確保できます。 30~40坪の平屋であれば、約20~23畳のLDKに約6~8畳の寝室や和室、子ども部屋の3~4部屋に加え、浴室・洗面脱衣所・トイレ・玄関・玄関ホールや廊下を配分しても4~7畳前後のファミリークローゼットが実現します。 各部屋の広さや子ども部屋の数、シューズクロークやランドリールームのレイアウトなど、優先したい間取りとの兼ね合いで、収納の広さは前後する可能性が出てきますが、利用するご家族の人数や収納量、ご希望の収納スタイルに合わせて、ちょうどいい配分を検討してみましょう。
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2.【実例】30~40坪の平屋でつくるちょうどいい収納スペース
それでは、実例を参考にしながらファミリークローゼットの間取りレイアウトや広さ、収納スタイルのポイントなどを見ていきましょう。
①利用する人数を確認する
ご家族の人数や収納したい物の量、種類によって必要なファミリークローゼットの面積は違ってきます。 2~3畳の小さなファミリークローゼットをつくる場合、シューズクロークと並列させたり、通り抜け可能なウォークスルータイプにしたりすることで、狭くても使い勝手のいい効率的な空間に仕上げることができます。 また、ご家族の通行や着替えを考えて、棚は片側(I型)あるいはL字型にして、収納で圧迫され過ぎないゆとりを持って動ける設計がおすすめです。
②家事や目的の範囲を検討する
40坪前後で6~7畳の広いファミリークローゼットをつくる場合は、II型やコの字型の棚で大容量の収納スペースが確保しやすくなります。 ファミリークローゼット内で洗濯家事をしたり、着替えの後にメイクや身支度を済ませたりしたい場合は、造作のカウンターや姿見鏡があると便利です。 将来、お子様が自立した後には、本棚や書斎として活用するのもいいかもしれません。
③収納量や収納スタイルをデザインする
洗濯物を畳んで片付けたり、取り出して着替えたりするのに約2.5m以上の幅を確保しておくことで、ご家族がストレスなく利用できる空間になります。 実例のように、ファミリークローゼットを身だしなみ~着替えの「通勤・通学動線」、洗濯物を洗う・干す~片付けの「洗濯動線」、手洗い~着替えの「帰宅動線」の中心に配置することで、毎日の移動時間を短く快適にデザインすることが可能です。 ご家族がどこで着替えて、どこに収納するかが決まっていれば、服がどこかに置きっぱなしになったり、あちこちに散らかったりするのを防げるかもしれませんね。
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④将来の間取り変更にも対応できる
お子様やご家族の人数が多くて、衣類やタオルなどの管理に時間や労力が取られる場合にもファミリークローゼットは便利です。 ご家族それぞれの季節ものやおしゃれ着など、自分で管理したいものは各部屋で管理するのもよいですが、特に使用頻度の高い入浴後のルームウェアや通勤・通学時の服、小物などは毎日決まった位置にある方がよいでしょう。 取り出しのしやすいディスプレイスタイルの収納にすれば、将来コレクションを飾る趣味の部屋として活用するのも魅力的です。
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3.動線にいいファミリークローゼットはどっちの間取り?
ファミリークローゼットには、大きく分けてウォークインタイプとウォールスルータイプの2つがあります。 それぞれ、使い勝手の特徴を解説しましょう。
①個室感がいいウォークインクローゼット
出入口が1ヶ所のクローゼットタイプで、着替えもするなら個室の方が安心というご家族におすすめのスタイルです。お子様が大きくなってご家族で順番にファミリークローゼットを使う場合や自分だけでコーディネートを楽しみたい場合におすすめです。
②通り抜け可能なウォークスルークローゼット
玄関のシューズクロークやランドリールーム、寝室とファミリークローゼットをつながる間取りをご検討の場合は、家事動線や生活回遊動線を実現するウォールスルータイプがおすすめです。 移動しながら効率的に片付けや取り出しができれば、毎日の生活・家事にも余裕が生まれ時短で快適な新築が実現させやすくなります。
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4.家族にぴったりの収納動線はどれ?おすすめ収納デザイン4選
せっかくファミリークローゼットをつくるなら、空間だけ確保するのではなく機能的な収納を叶える仕組みづくりも同時進行で計画しましょう。 詰め込み式のクローゼットではなく、まるでお店で洋服を選ぶようなディスプレイスタイルにすることで、片付けも取り出しも楽しくスムーズです。 ぜひ、ご家族のライフスタイルに合う快適で優雅なファミリークローゼットを検討してみてください。
①スッキリ片付く「I型収納」
壁1面に収納を設けるスタイルです。 I型収納は、2~3畳の小スペースでもつくりやすい形で、畳んでしまう「棚収納」の他にもハンガーパイプを使った「吊るす収納」を活用することで、片付けや取り出しがしやすいデザインに仕上げることができます。
②背中合わせ収納「II型」
I型収納に平行して反対側にも収納をつくるスタイルです。 両サイドに収納があるので、ご家族で各自の収納スペースを分けたい場合にも収納物の種類ごとに分けたい場合にも便利です。 廊下のようにウォールスルータイプの間取りにすることで、移動しながら片付け・取り出しが叶う回遊性の高い仕上がりになります。
③取り出しやすい「L型」
L字型に収納棚を配置したスタイルです。 4~7畳のファミリークローゼットであれば、収納力とスペース内での着替えや作業にも余裕のあるデザインで、全体を見渡しやすくおしゃれな収納が実現しやすいレイアウトでしょう。 収納棚のない1面の壁には、姿見鏡や化粧台といった身支度に便利な家具を配置するのもおすすめです。
④たっぷり収納「U型」
収納力の高いウォークインタイプのファミリークローゼットにする場合におすすめのスタイルです。 クローゼットに入れば前面・左右に収納できるので、収納棚やハンガーパイプの設置を工夫することで、さまざまな種類の収納物にも対応する大容量の収納スペースが確保できます。
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5.まとめ~おしゃれで機能的なファミリークローゼットのある30~40坪の平屋間取り
30~40坪の平屋で生活・家事動線の効率をさらによくするファミリークローゼットの作り方についてご紹介してきました。 ただ広い収納スペースがあればいいということではなく、クローゼットを利用する人数や目的を考えた上で、より機能的な間取りの配置や広さ、収納スタイルを確立することで、動きのある使い勝手のいいファミリークローゼットにすることが大切です。 そのためには、ご家族のライフスタイルや日常の動線、「こうすれば楽なのに」という家事の理想を可視化して、快適な暮らしや動きに沿った間取りづくりを行うことが重要なポイントです。 ぜひ、自由な間取りが叶う平屋の注文住宅で、より快適な暮らしをデザインするご家族らしいファミリークローゼットを検討してみてください。
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