「車やバイクが好き」「インナーガレージのある外観に憧れる」「効率的な間取りを考えている」という方に人気の新築ビルトインガレージ。
限られた土地の広さの中で、満足のいく間取りレイアウトや部屋数を満たしつつ、希望のビルトインガレージをつくることが可能なのか気になっている人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、約30~60坪と幅広い延べ床面積でつくるビルトインガレージ付き新築の間取りシュミレーションを公開します。
人気の平屋・2階建て・3階建てに分けて、それぞれのメリットを活かした間取りもご紹介していますので、実例と合わせてぜひ家づくりの参考にしてみてください。
- ビルトインガレージのある間取りの魅力を覗いてみましょう
- 30~60坪でビルトインガレージ+居住スペースの間取りをシュミレーションしてみましょう
- 平屋・2階建て・3階建てに有効なビルトインガレージのある間取り実例を見てみましょう
- 居住スペースとの調和や快適な動線を考えましょう
- 注意点を押さえておしゃれなビルトインガレージに仕上げましょう
Contents
1.ビルトインガレージのある新築間取りで快適な暮らし
ガレージハウスとも呼ばれるビルトインガレージ・インナーガレージ付きの住まいは、建物にガレージ(車庫)を取り込んだスタイルなので、夜間や雨の日の車の乗り降りにも安心・快適です。
また、ガレージ部分の面積が住まいの延べ床面積1/5の上限に満たない場合は、容積率に算入されないのもメリットです。そのため、ガレージを生活圏に組み込むことで得られる効果を、延べ床面積計算の緩和を受けながら実現できるのです。
ビルトインガレージのある住まいは、愛車やバイク、ご家族の大切なものを守りながら、限られた土地面積を有効的に活用するスマートな間取りプランの1つではないでしょうか。
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2.ビルトインガレージがある30~60坪の間取りシュミレーション
それではまず、30~60坪のビルトインガレージのある住まいの間取りをシュミレーションしてみましょう。
新築での新しい暮らしをイメージしながら、ご家族にとってより理想的なスタイルを検討してみてください。
①【約30坪】車1台分と2~3LDKの間取り
3~4人家族に人気の30坪前後の間取りにビルトインガレージを設計する場合は、「車1台分のガレージ+6~8畳の個室2~3つ」の2階建てが目安になります。
日当たりの良い2階リビングで、1階部分はガレージと帰宅後の手洗いにも便利な洗面・浴室を配置します。
土地面積に制限がある場合には、3階建てで1階部分をガレージフロアにしてしまうのもいいかもしれません。
平屋の場合は、ガレージをつくることで個室数が減る可能性もありますが、リビングの窓やガラス越しに格納している愛車やバイク、自転車を眺められるスタイルを導入するのもおすすめです。
②【約40坪】車1・2台分と3~4LDKの間取り
40坪前後の間取りになると、「車1台分のガレージ+6~8畳の個室3~4つ」あるいは「車2台分のガレージ+6~8畳の個室2~3つ」の2階建てが目安になります。
車1台分のガレージであれば、2階に20~23畳のLDKフロアをつくり、1階にガレージと個室のプライベートフロアをつくることができる間取りサイズです。
車2台分以上の広いガレージが必要な場合には、35~40坪以上の間取りがある方がいいかもしれません。
③【約50坪】車2台分と4~5LDKの間取り
延べ床面積50坪前後の住まいであれば、「ゆとりある車2台分のガレージ+6~8畳の個室4~5つ程」を配置した2階建てがつくれます。
間取りに余裕ができるため、部屋数を増やす以外にも吹き抜けをつくったり、中庭を設けたりと自由度の高い設計も可能になります。
ビルトインガレージのある複数階建ての家をつくる場合、日常的な上下階への移動負担を軽減するために、エレベーターの導入も視野に入れて、上下階に約1坪分の空間や位置を考えておくのもいいでしょう。
④【約60坪】車2台分以上と5LDK以上の間取りも可能
60坪前後のゆとりある空間では、「車2台分以上のガレージ+6~8畳の個室5~6つ程」をゆったりと設計することができます。お子様の人数に合わせた子ども部屋はもちろん、夫婦それぞれの個室書斎や趣味の部屋を確保するのにもいい広々とした間取りサイズです。
ガレージ空間においては、車以外にも愛車のお手入れや掃除の作業スペース、車・バイク・自転車用品の他、アウトドア用品、ガーデニング用品などの収納スペースをとることができます。
また、居住スペースにおいてもウォークインクローゼットやウォークスルークローゼットのような大型収納を配置することも可能になります。
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3.ビルトインガレージをおしゃれに楽しむ平屋・2階建て・3階建て【実例】
実際にビルトインガレージのある平屋・2階建て・3階建ての実例を見ながら、それぞれの特徴や快適な暮らしぶりを覗いてみましょう。
①ガレージと居住スペースの距離感がちょうどいい
ビルトインガレージと言えば、複数階の1階部分にガレージをつくるイメージがあるかもしれません。居住スペースとつながっていると窓や換気扇の配置が難しく、排気ガスやオイルのニオイが心配になる方も多いのではないでしょうか。
しかし、平屋のビルトインガレージならガレージの上階ではなく、隣り合わせのスタイルで居住スペースを配置するので、車からの移動もフラットでちょうどいい距離感が快適です。
また、平屋ならガレージ開口部の反対側も開け放てるスタイルで効率的に空気を循環できる設計にするのもよいでしょう。
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②2階リビングで贅沢な間取りを満喫する
採光・通風のとりやすい2階リビング設計で、家族が集うLDKフロアと個々の時間を大切にするプライベートフロアを上下階で分ける間取りもおすすめです。
1階のビルトインガレージを駐車場兼趣味室として、仕様やデザインにこだわれば居住スペースとのつながりや機能性も高まります。
せっかくこだわりのインナーガレージを採用するのであれば、時間帯や天気を気にせずいつでも室内からガレージを楽しめる、または行き来できるスタイルに仕上げて、ガレージ空間はもちろん愛車やバイク、自転車をディスプレイとしておしゃれに格納するのがポイントです。
③限られた土地を有効活用~2・3階を居住スペースに
限られた土地面積でビルトインガレージ付きの新築を建てる場合には、1階ガレージの上に2階建て住宅を乗せたような間取りで、敷地を最大限に活かしながら居住スペースもしっかりと確保する方法がおすすめです。
ご家族のプライバシー確保が難しい狭小住宅や壁・仕切りの少ない間取りでも、生活空間を上下階に分けることで自然とほど良い距離感を保つことができます。
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4.居住スペースとビルトインガレージのつながりを考える
最後に、ビルトインガレージをつくる際に確認しておくべきポイントを押さえておきましょう。
満足のいく環境づくりや暮らしの利便性に欠かせない大切な要素ですので、ぜひ間取りづくりの参考にしてみてください。
①外出・帰宅時の便利な動線を確保する
玄関と車までの動線と同様に、インナーガレージの内側と室内をつなぐ出入り口の有無やその動線を詳細に検討する必要があります。
格納、出庫しやすい車の向きやそれに合わせた荷物の積み下ろし幅、荷物を運ぶ動線、室内に入ってからの間取りなど、実際の行動に基づいた快適な道筋が確保できる間口・奥行・通路設計を検討しましょう。
②エンジン音・排気ガスなどへの対策が大切
ビルトインガレージが居住空間に与えるデメリットとして、排気ガスやオイルのニオイ、エンジン音、シャッターを開閉する音・振動などが懸念されます。
せっかく住まいにつながる機能性を取り込んだはずなのに、それが不快・不満になってしまえば元も子もありません。
ガレージ内の換気システムやシャッター性能、グレードも妥協せず、長い目で見てより良いものを選ぶようにしましょう。
その上で、ガレージから離した方がいい間取りや近くてもいい間取りのバランスをとりながらレイアウトすると良いでしょう。
③居住スペースとの調和を高める
ガレージをつくる際に知っておくべきポイントの1つに、内装や改装に使用する防火材料材の制限が挙げられます。
主に新築木造住宅の場合、ビルトインガレージの内装デザインにも木材を採用して、居住スペースとの調和を高めたいとお考えの方も多いことでしょう。しかし、ガレージづくりにおいて木材が使える範囲は、天井と壁の面積1/10以内と定められています。
この点をふまえて、内装とビルトインガレージをつなぐ、テイストの統一感や居心地の良さをインテリアコーディネートに活かしてみましょう。
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5.まとめ~おしゃれで便利な家族を助けるビルトインガレージのある間取り
今回は、ビルトインガレージ付き新築の坪数や車の台数、部屋数をもとに人気の間取りをシュミレーションしてご紹介してきました。
ビルトインガレージのある住まいでは、間取りはもちろん、平屋・複数階設計や容積率の緩和措置など、複雑な費用計算や快適な建築設計に影響が出るため、インナーガレージは後からではなく、新築時に設計することをおすすめします。
日常のライフスタイルや将来のライフプランを見据えて、ご家族の暮らしをサポートする快適な間取りで理想のガレージハウスを実現してみてください。
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