新築注文住宅で人気のおしゃれな天然素材の家。 手触りがいいだけではなく、天然の調湿効果や癒しの香りなど身体に優しく、デザイン性にも活きる自然の風合いが魅力です。 今回は、自然素材の建材で人気の「無垢フローリング」の種類や特徴、無垢材を使った住まいの施工実例に加え、フローリングの経年変化やメンテナンスのポイントをご紹介します。 ぜひ、憧れの新築づくりの参考に最後までご覧になってみてください。
- 新築注文住宅には自然素材の無垢フローリングがおすすめです
- 無垢材フローリングの種類と特徴を押さえておきましょう
- 無垢フローリングで仕上げる空間演出実例を見てみましょう
- 経年変化を楽しむ無垢フローリングの魅力をご紹介します
- 塗装やメンテナンス方法を知っておくことも大切です
Contents
1.新築注文住宅を建てるなら無垢フローリングがおすすめ
自然素材の注文住宅は、できる限り化学物質を使わずに建築した住まいです。 自然素材住宅という定義に明確な線引きがないため、部分的に化学物質が使われる場合があり、その範囲はハウスメーカーや工務店によっても異なり事前の確認が必要です。 しかし、フローリングにおいては2種類の単層フローリングと複層(複合)フローリングがあり、合板や接着剤を使う複層フローリングとは違って、1枚板を切り出した単層フローリングは天然の無垢材なので、壁や天井のように広い面積を施工する床に無垢材の単層フローリングを選べば、自然の意匠性や素材の恩恵を受けやすくなるのです。
2.無垢材のフローリングは種類選びがキーポイント【実例】
ひと言に、無垢材と言っても樹種によって肌触りや風合いが異なります。 ここでは、人気の樹種6種類の特徴やイメージしやすい実例を見ていきましょう。 ぜひ、ご家族のお好みに合う無垢フローリングを探してみてください。
①【パイン】柔らかな感触と優しい風合いで人気
世界的に約50種類あるマツ科の針葉樹で、芯に近い部分(心材)の淡い褐色と表皮に近い部分(辺材)の淡く黄みがかった白色が優しい風合いの素材です。 節と木目のコントラストや柔らかい肌触りが無垢材を選ぶ方に人気の樹種です。 後で紹介する「経年変化」の変色や艶増しによる飴色・光沢が楽しめるのも魅力です。
②【ひのき】木肌と木目が美しく強度や耐久性が魅力
言わずと知れたヒノキ科ヒノキ属の香り高い木材ひのき。 上品で美しい白さと光沢、はっきりとした木目が魅力の日本が誇る樹種です。針葉樹の中でも湿気や水に強く、火災にも強い耐久性を備えています。 森林浴をしているかのようなアロマ効果も期待できるおすすめの素材です。
③【オーク】重厚感のある木目と腐朽への強さが特徴
日本ではナラと呼ばれるブナ科の落葉広葉樹です。 ヨーロッパやアメリカでは、家具やフローリングの他、ウイスキーやワインの樽の材料として使用されています。力強く色深い木目が特徴で、丈夫な硬さや耐朽性が魅力の、海外風の住まいやモダンテイストの内装によく似合う樹種です。
④【ウォールナット】家具や装飾にも使われる高級感のある樹種
チークやマホガニーと並んで世界3大銘木の1つに数えられるクルミ科の樹種で、衝撃への強さや加工のしやすさ、整った木肌の高級感が魅力の木材です。 重厚感のある濃厚な茶色や塗装を施さずとも美しい艶感が、落ち着いた大人の空間を演出してくれます。
⑤【メープル】重硬で独特な木肌が心地いい
日本ではモミジやカエデと呼ばれるメープルは、パインやひのきのような木目ではなく、透き通るような杢目が魅力の樹種です。 バイオリンやギターなどの楽器の材料になることが多く、淡い色調と重硬で独特な木肌の明るい味わいです。 くっきりとした木目よりもな淡く溶けるような杢目を楽しみたい方におすすめです。
⑥【サクラ】強度や耐水性に優れた紅褐色の風合い
サクラは、カバノキ科の広葉樹で日本の桜とは異なりますが、桜の花を思わせるような繊細で淡いピンク色の樹肌が特徴的です。 強度・耐水性に優れ、美しい光沢と柔らかい木目、薄い紅褐色の表情が魅力で、独特の節や縮み杢(波打つような縞模様)が出ることもあります。
【事例詳細】細部にまでこだわった「モダン×ナチュラル」な住宅
3.無垢フローリングなら経年変化も楽しめる
経年変化とは、多くの素材やものが長い年月とともに劣化するのに対して、無垢材のように5年・10年と使い込むうちに艶や味の深みが増していくことを言います。 新築時のまっさらな味わいから歴史を刻んだ風合いへと変化する過程が楽しめる魅力的なフローリングを暮らしの中に取り入れてみませんか。
①経年変化による艶や色の変化が味わえる
無垢材における経年変化の特徴として、艶増しや色の変化があります。 年数をかけるごとに馴染みのいい深い味わいが色濃く変化したり、反対に穏やかに明るく淡い色合いに変化したりします。例えば、ひのきのように淡黄白色の無垢材は、年月をかけて深みや濃さを増していきます。一方で、ウォールナットのような濃い茶色をした無垢材は、穏やかで明るい色へと少しずつ変化します。 このように、樹種によって変化の具合は異なりますが、どの無垢材でも経年変化によって、より木目(年輪)や杢目、節などの自然な風合いや立体的な表情が増す光沢・艶が表れます。
②自然素材ならではの傷も1つの味わい
人工素材とは異なる無垢材の魅力の1つに、素材の優しい手触りがあります。 天然素材の柔らかさ故に、ちょっとしたことで小さな傷がついてしまうのも無垢材の特徴ですし、床であるフローリングならなおさら傷は増えやすくなります。 しかし、無垢材のよいところは、傷がついても目立ちにくく、むしろ素材の深みや歴史を刻んだ重厚感が魅力的に見えるところです。 傷によって、複層フローリングの合板である集成材が見えてしまうなんてことがないのは、大きなポイントです。
4.無垢材の種類によって変わる最適なメンテナンス方法
無垢フローリングの状態をより美しく、また魅力的な経年変化を楽しむために、定期的なお手入れやメンテナンスがおすすめです。 お手入れをしながら使い込むことで、手肌に馴染み味わい深い光沢が生まれる革製品のように、無垢フローリングにも適切なケアを施すことでより愛着のある床に仕上げることができます。
①傷やシミ、汚れのクリーニングでさっぱり
大掛かりな無垢フローリングのメンテナンスをする場合、まずクリーナーを使った床拭きや無垢材の表面をサンディングすることで、傷やシミ、汚れを一掃して木肌の表面をきれいな状態に戻します。
②無垢材には自然塗料のオイルワックスがおすすめ
次に、新築同様になった無垢フローリングに浸透性のある自然塗料を使ってフローリングを木材の内部まで保護します。 ウレタン塗料のようなコーティング塗装は、無垢材そのものの手触りや質感を損なってしまうので注意が必要です。 お米からつくった「キヌカ」オイルや蜜蝋ワックスなど、無垢フローリングにも身体にも優しい自然素材のオイルワックスを選びましょう。
5.まとめ~肌触りよく環境にも優しい無垢材で高品質なフローリングづくり
無垢フローリングと言えば、お手入れやメンテナンスが大変そうなイメージをお持ちの方もおられるかもしれませんが、仮に大掛かりなメンテナンスをしなくても木材が割れやすくなったり、反りやすくなったりするわけではなく、普段のお掃除方法も他の床材となんら変わりありません。 ただ、無垢フローリングの魅力を最大限に引き出し、耐水性や保護力を高めるためには定期的なケアがおすすめです。 また、なにより自然素材・無垢フローリングの家の魅力は、そこに住むご家族の安心と居心地のよさです。健康と安全を守る家だからこそ、化学物質に頼らない自然の恵みを活かしたおしゃれな住まいで新しい暮らしを始めてみませんか。
愛知県で、ご家族の暮らしにマッチするおしゃれで快適な新築を建てるなら、私たちアクティエにお気軽にご相談ください。 自由な発想と便利な機能を活かして、お客様ご家族が納得・満足のいく彩りある住まいをデザインしております。
愛知県内の大府・長久手・岡崎には、デザイナー渾身の自社モデルハウスもご用意しています。 住まいづくりの第一歩として、ぜひお気軽にご活用ください。