家事が楽になる家事動線を優先して考えた効率的で利便性のいい間取り。
新築注文住宅の間取りを考える時、家での滞在時間が1番長いご家族や家での時間・過ごし方によりこだわりのあるご家族が率先してプランを練ることが多いのではないでしょうか。
ご家族みんなの意見を聞くにしても、それぞれの希望をとりまとめて間取りを検討するのは、とても難易度が高いですよね。
今回は、家事動線はもちろん、ご家族の動きや時間帯、シチュエーション別に必要な生活動線の理想を追っていきます。プロの設計士さんとうまく連携するため、ご家族の理想をよりスムーズに伝えるための手助けになれば幸いです。
- 家事以外の生活動線を見直す重要性を考えてみましょう
- それぞれの動線を考えた間取りづくりのポイントをご紹介します
- 衛生・通勤通学・来客動線を考えた間取り実例を見てみましょう
- 快適な動線をつくるコツ4例をご紹介します
- 家事楽+家事シェアにもつながる生活動線アイデアを活かしてみましょう
Contents
1.注意すべきは家事動線だけじゃない~生活を見直した間取りづくり
生活動線とは、「家事動線」を含む「衛生動線」「通勤動線」「来客動線」の4種類があります。
朝の洗面・トイレ・食事・身支度や通勤通学準備・外出から、帰宅・手洗い・入浴・食事・就寝といった生活に関する動きを表すものです。
家づくりにおいて、家の中での掃除・洗濯・炊事、またこれらに付随する作業や管理を行う家事動線を重視した設計が注目されがちですが、家事動線だけが独立するのではなく、その他の生活動線に乗って家事も円滑に行える間取りが理想的です。
そのためには、まずそれぞれの生活動線にどのような配慮が必要なのでしょうか。
2.衛生動線・通勤通学動線・来客動線を考えた便利な間取り3ポイント
実例を参考に「衛生動線」「通勤動線」「来客動線」づくりに必要なポイントを見ていきましょう。
①家事動線の基本~「衛生動線」も忘れずに
衛生動線のポイントは、洗面や浴室、トイレの配置をよく検討することです。
ストレスのない家事動線において重要な水回りの効率と使いやすさ・プライバシーが求められるトイレの配置が難しいところです。
キッチンやダイニングといった食事目的の空間に、トイレの音や臭い届くのは避けたいものです。
また、ご家族の希望や人数によっては、数カ所必要な場合もあります。例えば、「ご高齢のご家族のために寝室近くにも必要」「通勤・通学前の混雑を避けるために数を増やしたい」など、ご家族の都合に合わせて工夫することが大切です。
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②忙しい朝には混み合わない「通勤・通学動線」に優れた間取りがいい
通勤・通学動線のポイントは、ただでさえ時間に限りがある上やることも多い時間帯に、ご家族みんなの動きが重なる問題を回避することです。
洗面やトイレでの渋滞、廊下や玄関での衝突を避けるために、洗面ボウルやトイレの数を増やす、ご家族がスムーズに行き来する広さやすれ違いを減らす回遊動線の確保が必要になるでしょう。
また、荷物の混乱を防ぐために、外出・帰宅時に便利な玄関収納を整えて各自で管理できるシステムにしておくとよいでしょう。
③来客時に必要な「来客動線」は日常とは違う目線でチェック
来客動線のポイントは、玄関から手洗い、リビングまでの間は、プライベートが見えない間取りにしておくことです。
例えば、洗濯など水回り家事動線の効率化をはかるために、洗面所とランドリールーム・脱衣所・浴室が集約された間取りの場合、お客様が洗面所を使う際にランドリールームの洗濯物や浴室の中が丸見えになる心配があります。
感染症対策やお客様が自由に使えるちょっとした手洗いに、玄関先や通路脇のおしゃれなミニ手洗い場があれば安心です。
また、玄関やリビングを通過する生活動線以外の別ルートがあれば、来客時でも他のご家族が動きやすくなります。
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3.快適な動線を叶える間取りアイデア【施工実例】
実際に、生活動線をより快適にする間取りづくりのコツや4つの施工実例をご紹介しましょう。
①無駄のない回遊動線が日々の負担を楽にする
「家事動線」「衛生動線」「通勤動線」「来客動線」の全てを快適にする回遊動線は、お子様との関わりや距離感もちょうどいい家族に優しい設計です。
②洗面+メインルームで忙しい朝の準備も快適楽々
「通勤動線」の難点は、ご家族との混雑以外にも移動の無駄が挙げられます。
実例のような洗面設計であれば、1つの空間で洗面とメイク、ヘアセットなどの身支度まで全て行えます。
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③綺麗な住まいを保つ見落としがちな収納動線
「来客動線」の終着点であるリビングは、お客様から見られることを意識したおしゃれで綺麗なキッチン・リビング収納が大切です。
片付けやすく・取り出しやすい収納動線は、ご家族にとっても快適なポイントです。
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④洗濯家事動線の集約で移動距離を短縮
「衛生動線」は、家事の快適さにも影響する大切なポイントです。
水回りの動線が近いことはもちろん、洗濯家事を1ヶ所で完結させるランドリールームのような設計は家事を各段に楽にします。
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4.生活動線を見直すと家事楽+家事シェアにもつながる
生活動線を整えて、家事楽・家事シェアの効果も得られる快適な暮らしをデザインしてみましょう。
①家族みんながそれぞれに動きやすい動線
生活動線を見直すということは、ご家族1人ひとりの朝から夜までのライフスタイルをシュミレーションして、より快適な動線を見つけ出すことです。
そこで見えてくるプライベートエリアや共有エリアを割り出して、それぞれに合った広さ・使い勝手のいい間取りに仕上げることが大切です。
目的や用途に合った動線を確保することで、ご確認みんなが気持ちのいい住まいになることでしょう。
②快適・綺麗を維持したくなる間取り
ご家族みんなが快適だと思える動線をつくることで、おのおのが自発的にその快適性や衛生、利便性を維持したいと思うようになるはずです。
また、各自のライフスタイルに合った住まいであれば愛着も湧きやすく、自然と整理整頓を意識した行動がとれるようになるのではないでしょうか。
③見える動線で収納も掃除も快適に
快適な生活動線が見えてくると、それに沿った便利な収納動線や掃除効率の必要性も明確になってきます。
また、生活動線に従ったルートに収納や家事動線があれば、決まった人の家事が楽になるだけではなく、ご家族の協力も得やすくなるのではないでしょうか。
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5.まとめ~家族1人ひとりのライフスタイルを考えた新築間取りづくり
生活動線は、新しい生活をつくる・始めるにあたってとても大切な暮らしスタイルの基礎です。
丈夫で適切な基礎を築かなければ、満足のいく住まいは完成しません。新築注文住宅を考えるならまず、それぞれの生活動線に配慮した間取りづくりにご家族そろって参加することをおすすめします。
家事動線や衛生動線、通勤・通学動線、来客動線といった4つの動線を中心に、ご家族1人ひとりのライフスタイルを組み合わせて、より快適な新築づくりを進めていきましょう。
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