新築で注文住宅を建てる時、子供部屋の広さや部屋数に迷うという話はよくあります。
将来のお子様の人数やライフステージに合わせた使い方、さらにお子様が巣立ってからの活用法など、可能性を挙げ出したらキリがありませんよね。
今回は、近年考え方が変わりつつある子供部屋の最適な広さや使い方、将来の間取り変更も合わせたアイデアを実例を踏まえて紹介していきます。
Contents
1.親子で快適!ちょうどいい子供部屋のある新築づくり
ちょうどこれから新築を建てる親世代の30~40代からすると、子供部屋には「最低でも6畳くらいは必要」と考えるかもしれません。
しかし近年では、子供部屋に置くものや収納するものの種類や量も変化してきました。
例えば、20~30年前には、定番のテレビや音楽機器、洋服収納など、ある程度スペースが必要だったものが、今ではスマホ1台で何でもできるようになり、リビング学習や家事楽に合わせたファミリークローゼットなどの間取りも注目され、個人の部屋に必要な「広さ」が見直されてきています。
つまり、子供の成長に支障をきたさないだけの「学習」「プライバシー」「睡眠」が守られる3.5~4.5畳のスペースがあれば十分安心という考えも浸透してきています。
2.【実例】4.5畳のマネしたくなる子供部屋
3.5~4.5畳の部屋と言えば、一般的なシングルベッド(幅約195㎝)を置いて使えるスペースは幅約200~260㎝です。家具の配置や収納のスタイル、クローゼットやドアの位置・開閉も踏まえて、できるだけ広々と使える空間にしたいですよね。
それではまず、お子様の自立心を養うおしゃれなレイアウトや快適な収納を叶えた新築実例をご紹介していきましょう。
①自立性を養う収納のある子供部屋
コンパクトなロフトのような気分を味わえるベッドを導入して、ベッド下の収納を上手に活用しています。例えば、同じ広さの子供部屋でも高さを利用した家具選びで、空いた空間を広々と利用することができます。
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②自分時間も共有時間も大切にする空間
最初から、兄弟・姉妹の子供部屋を個別でつくるのも良いですが、年齢に合わせて共有もできる間仕切りを使ったフレキシブルな間取りもおすすめです。
お子様が小さいうちは一緒に広々と遊べる空間があれば、親の目も行き届きやすく安心です。
お子様が同性の場合や個室にこだわらない場合には、カーテンやロールスクリーンを使って、低コストに空間を仕切ることもできるので、将来の可能性に合わせて必要な設計工事だけを済ませておくと良いでしょう。
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③楽しみを忘れないおしゃれな子供部屋
リビング学習やスキップフロア、ロフトを活用したスタディスペースも人気ですが、小学校高学年・中学生以降になると特に個人のプライバシーや自分だけの時間が守られる空間がある方が良いでしょう。
小さいうちからでも、自分が管理できるスペースとして、部屋のデザインや収納、家具のレイアウトを工夫しながら、独自のアイデアや自立心を育てるのにも「ちょうどいいサイズの子供部屋」は役に立つことでしょう。
3.4.5畳の子供部屋は狭い?ちょうどいい?
この令和時代に支持を集めるコンパクトな約4.5畳の子供部屋のメリットとデメリットを見ていきましょう。
①子供部屋4.5畳のメリット
限りある間取りの中でお子様の数に合わせた子供部屋をつくるのは、なかなか難しいものです。
最近では、リビング横小上がりやスキップフロア、ロフトを一時的なキッズスペースやスタディスペースに利用する間取りも人気ですが、お子様が大きくなるに従ってそれぞれの希望条件やプライバシーへの意識が高まります。友人との会話や趣味など、家族や兄弟・姉妹には聞かれたくない内容も増えてくることでしょう。
そうなった時に、コンパクトでも個人の時間がしっかりと守られる安心の個室があれば、お子様にとってもご家族にとっても快適な住まいになるのではないでしょうか。
a. 確保しやすいサイズ感で間取り調節にも役立つ
近年増々人気の家事楽を叶えるシューズクロークやファミリークローゼット、ランドリールームなど間取りの配分や広さが求められるスペースが変化してきています。
そんな中で、広い子供部屋まで設計してしまうと予算は上がり、必要な広い土地の選択肢も狭まってしまいます。
令和の便利な時代に、必要以上に荷物を増やさず、シンプルでコンパクトな子供部屋で十分快適な暮らしができる今、他の間取りとのバランスがとりやすいサイズ感は魅力的です。
b. 十分過ぎない広さで家族との関わりを維持できる
例えば、広さ、設備ともにあまりにも充実し過ぎた子供部屋であれば、お子様が将来引きこもりがちになってしまう。また、しょっちゅう友達が集まって来ていつも賑やかなたまり場になってしまうなんて心配もあります。
普段は、家族との時間やコミュニケーションを大切にして、必要な時間だけ快適に過ごせる、ほど良い居心地を保つ子供部屋として、ちょうどいい広さなのではないでしょうか。
C. シンプルで効率的な部屋がつくりやすい
6畳以上の広い子供部屋は、開放的でゆとりがあるように思えますが、お子様の年齢やタイプによっては、整理整頓や掃除が大変に感じてしまう場合もあります。
部屋がコンパクトであれば、置けるものも限られてくるので必然的にシンプルな動線や収納ができ、使い勝手の良さにつながることもあります。
お子様が自分で自分のものを管理しやすい部屋にするためにも役立つのではないでしょうか。
②デメリットと解決策
コンパクトな約4.5畳の子供部屋のデメリットとその解決策も押さえておきましょう。
子供部屋をつくるデメリットとしてよく耳にするのが「子供が巣立った後の使い道」ではないでしょうか。特に3.5~4.5畳といったコンパクトな部屋の場合、適当な使い道が分からず結局、とりあえずの「物置部屋」になってしまったなんてことはよくある話です。
将来、無駄あるいは使い勝手の悪い部屋になってしまわないために、今後の使い方についても計画しておくと良いでしょう。
a. テレワークやリモート会議にも使える空間
個人の部屋としてのスタイルを残して、今後も継続されるであろうテレワークやリモートの仕事、リビングでは集中できない作業を行うスペースとしてもほど良い広さでしょう。
また、お部屋として残しておくことで将来、お子様ご家族が帰省してきた時の寝室として利用することもできますよね。
b. 趣味の部屋
ご夫婦で使える趣味の部屋やご夫婦それぞれのお好みの部屋としてリフォームしてみるのもおすすめです。
おうち時間が増えて運動不足になった方のトレーニングルームやおうち時間を楽しむシアタールーム、お好きな音楽に浸れる防音室など、贅沢な在宅アクティビティを増やしてみるのも良さそうです。
4.まとめ~家族みんなの満足度を高める注文住宅づくり
将来、子供部屋を長く使うお子様はもちろん、一緒に暮らすご家族にとっても快適な空間をつくるには、毎日の使い方やライフステージごとの変更プランをイメージすることが大切です。
その上で、お子様の視点や成長、将来のご家族が活用しやすいカタチを考えて最適な子供部屋のサイズ・デザイン選びをしてみましょう。
ご家族の数だけ、またお子様の数だけ理想的な間取りがあります。アクティエでは、ご家族の暮らしや将来設計に寄り添ったアイデアをご提案しています。ぜひ、お気軽に家づくりに関する疑問や不安もお聞かせください。
子供部屋のある「2階建てか平屋か」でお悩みなら、こちらのコラムも参考にしてみてください:30坪の平屋+ロフトのある間取りメリットと注意ポイント|2階建てとロフトのある平屋の違いは?【愛知】
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