一般的な2階建て住宅よりも坪単価が高くなりがちな平屋住宅。
そのため、30坪前後のコンパクトさが間取り設計や予算的にもちょうどいいと言われています。
シンプルでスタイリッシュな外観や家事動線にも便利な間取りがつくりやすいことで、幅広い世代から人気を集め続けている約30坪の平屋。
今回は、そんな平屋にお得で便利な「ロフト」をプラスした間取りの魅力や注意点をご紹介します。2階建て検討中の方にも役立つ情報を用意しております。ぜひ参考にしてみてください。
Contents
1.30坪がちょうどいい?平屋+ロフトの間取りメリット
約30坪(約100㎡)の平屋は3~4LDKの間取りがとれる3~4人家族向けの住まいです。
無駄のない家事動線をを設計しやすいシンプルなワンフロア構造で、居住スペースとのバランスもちょうどいい間取りが快適な住まいがつくれます。
参考:国土交通省「住生活基本計画における居住面積水準」
①コンパクトで間取りの自由度も確保~必要最低限のかしこい間取り
親子3~4人家族に最適な30坪の平屋に収納や将来的な部屋として「ロフト」を設けることで、暮らしに最低限必要な間取り+使い道の選べる多目的スペースを確保して、間取りに余裕を持たせることができます。
家事負担を減らすシンプルな動線を邪魔しない「ロフト」なら、ライフステージや老後の生活にも柔軟に対応させて、使い道を自由に選択することができます。
②さらに広い平屋はどう変わる?空間デザインや全館空調の必要性
例えば、40坪を超えるゆったりと広い平屋は、便利な家事動線の集約化や部屋数、採光や通風を確保する窓の配置にさらなる配慮が必要になります。
また、広さがある分、ロフト配置の自由度は上がりますが、間取りによっては住まい全体の空調管理(ランニングコスト)が重要になってきます。
さらに、平屋の場合、延べ床面積が広くなると基礎や屋根の面積にかかるコストに影響が出るため、坪単価が上がり建築費用が高くなるポイントに注意が必要です。
アクティエの『高気密・高断熱』関連コラム:令和時代の高気密・高断熱を見直そう~お得な高効率住宅を建てるべき3つの理由
2.愛知のロフト付き平屋の新築実例
ロフト付き平屋づくりにおいて、機能性だけではなく見た目のデザインも気になりますよね?
30坪の平屋という限れらた空間で遊び心やおしゃれを楽しむロフトのある間取り実例を見てみましょう。
①リビングからの眺めもおしゃれなロフト階段
間取りバランスの良いまとまりあるLDKに合う、おしゃれなロフトのスケルトン階段です。
ロフト階段の設置で、空間の圧迫感が気になる場合には、見通しの良い「スケルトン階段」の採用がおすすめです。
②お子様も喜ぶ楽しい子供部屋
吹き抜けを利用した開放的なロフトのある子供部屋。
日当たりにも考慮した、お子様にも喜ばれる空間活用です。
【事例詳細】高い断熱性と防音性の構造を最大活用。 家族のたくさんの希望を叶えたお家。
③収納場所が増える小屋裏スペース
ロフトは、部屋としての空間だけではなく小屋裏収納としての活用も便利です。
向きや配置によって、壁や扉がなくてもLDKから収納が見えないので機能的。
④テレワークや趣味に活用できる作業場所
ロフトは秘密基地のような特別空間として、テレワークや趣味のスペースとしての設計も人気です。
ご家族とのほどよい距離感で、自分だけの時間・作業に没頭するのに最適なスペースになることでしょう。
【事例詳細】明るく開放的な吹き抜けのあるリビングが気持ち良い。家族が集まるナチュラルテイストの住まい。
3.愛知の30坪平屋の価格相場~固定資産税やロフトの注意ポイント
続いて、愛知県でちょうどいい30坪のロフト付き平屋を建てる費用や注意ポイントを紹介いたします。
①愛知の30坪平屋の価格相場
30坪平屋の価格相場は、約1,500~2,000万円です。また、愛知県の平均坪単価は、全国平均坪単価よりも約3万円高く約60万円~となっています。
平屋は、2LDKから4LDKまで幅広い間取りに対応できるため、家族構成や予算に合わせて、自由度の高いデザインを提供している住宅会社を選ぶと良いでしょう。
②固定資産税の制限を確認
ロフトの魅力は、ロフト面積が固定資産税の課税対象に含まれないことです。ロフト部分を除いた延べ床面積で固定資産税額が算出されるため、ロフト面積にかかる予算をかけずに空間を確保できるのがメリットです。
建築基準法、小屋裏収納と定められたロフトには「天井高は1.4m以下・ロフトの床面積はロフトをつくる階の床面積2分の1未満・ロフトの床面積がロフトをつくる階の床面積の8分の1を超える場合にはそれぞれの階の壁量を増やすなどの条件があります。
この規定を超えると、固定資産税の課税対象に含まれてしまうので注意が必要です。
愛知県建築基準法関係例規集[平成 29 年版]「面積、高さ及び階数の算定(小屋裏物置1)」
③メイン空間とのつながりを考える
より快適なロフトをつくるために、メインとなる1階の間取りとのつながりも大切なポイントです。
日常の動線や空間を邪魔しないロフト階段の配置やLDKから見える位置をじっくりと検討してみましょう。
また、ロフトは「小屋裏収納」の定義なので、基本的に採光のために大きな窓を配置することができません。しかし、上層階のない平屋なら、吹き抜けを利用した天窓や高窓の採用でロフトを含めた空間全体の明るさを手に入れることができます。
④安全性の確保が重要
ロフトの安全性を確保するためには、ロフトのフロアや壁だけではなく階段部分にも注意が必要です。
お子様やご高齢のご家族の行き来がある場合には「はしご」ではなく、上り下りの安定性を重視した「固定階段」にしておく方が安心です。
4.ロフトと2階建ての違い~ロフト付き平屋がいい理由
2階建ての住まいと違って、床面積に制限が出やすい平屋ですが、ロフトをつくることで住まいのスペースにゆとりを設けることができます。
内外観ともに無駄をなくしたシンプルでスタイリッシュな家づくりで、より満足度の高い暮らしを手に入れましょう。
①2階建てとの違い~床面積
ロフトのある平屋と2階建てを比較した時、同じ広さの土地に対して、平屋では通常2階建ての住まいよりも床面積が狭くなります。
しかし、ロフトの設計によっては階段スペースや階段ホールの必要性がない平屋は、その分スペースの無駄がなく居住や収納に制限が出にくくなります。
間取り設計の自由度やロフトの固定資産税課税対象外のメリットを踏まえると、住む人の暮らしのスタイルに合わせやすい家づくりデザインです。
【事例詳細】住むほどに満足できるシンプルで開放的な平屋のお家
②プライベートな部屋の確保
平屋のデメリットに挙げられる、プライベートな個室の確保が平屋では難しいと言われています。
特に30坪の限られた空間で2階建てに設計されるような完全個室の部屋は難しい場合もあります。
しかし、平屋では、天井高の自由度を活かしてロフト、あるいはスキップフロアといった視覚的開放感のある空間づくりを活用して、個室にはない魅力的なデザインに仕上げることが可能です。
③ロフトは固定階段も可能!
実は、自治体の建築指導内容によってロフトの階段に「はしご」ではなく「固定階段」の設置が認められる場合があります。
固定階段にすることで、ご家族が安全に上り下りできるより便利なロフトになる場合もあります。一方で、はしごは1階部分の間取りに影響を与えない魅力が見落とせないポイントですので、ご家族の好みやスタイルに合ったロフト階段選びが大切です。
他にも段差を利用した「収納階段」や開放感がおしゃれな「スケルトン階段」の導入アイデアもおすすめです。
5.まとめ~シンプルでまとまりがいいロフト付き平屋でお得な暮らしを実現
30坪の平屋+ロフトのある新築でシンプルでも効率的な暮らしを手に入れてみませんか。おしゃれな間取りデザインや機能的な空間として、令和時代の新しい平屋の家づくりにおいて注目を集めています。
テレワーク時代の書斎として、ステイホームでも楽しめる趣味の部屋や子供部屋として、将来の収納スペースとしても大活躍してくれることでしょう。
シンプルな平屋ならではの間取りを活かして、配置や階段のデザインにもこだわって、便利でおしゃれな空間づくりを成功させてみてください。
愛知県で、ご家族の暮らしにマッチするおしゃれで快適な新築を建てるなら、私たちアクティエにお気軽にご相談ください。
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