近年、新築を建てる上で欠かせない性能とも言える「高気密・高断熱」。
実際の暮らしや住まいへの影響はどうなっているのでしょうか?
また、これらの性能に投資するだけのお得なポイントがあるのかメリット・デメリットをいまいちど比較して検討していきましょう。
今回は、これからの時代に合った「高気密・高断熱」性能の魅力・注意ポイントとこの性能を活かした自由設計の住まいづくりについて解説していきます。
Contents
1.令和時代の「省エネ基準」高気密・高断熱・高効率な家とは?
次世代省エネルギーの基準は、地球温暖化防止策の一環により住宅におけるCO2排出削減を目的として定められました。
断熱性能、日射遮蔽性能、気密性能、通風・換気、暖房について設定された基準値は、従来基準よりも約10~30%の省エネ効率向上を目指すものとなっています。
多くのハウスメーカーや工務店で、優れた断熱材や遮熱・断熱サッシを使用した高気密・高断熱住宅が提供されています。
また、室内の快適な空調を維持するための24時間換気システムにも注目が集まっています。
それでは、これらの性能を装備するメリット・デメリットとその対策についてご紹介いたしましょう。
①外皮基準~高気密・高断熱住宅のメリット
省エネ基準によって定められた、屋根や外壁、窓などの断熱性能に関する基準を「外皮基準」と言います。
この外皮基準に該当する
a.日差しを遮る軒
b.高断熱性のサッシ
c.高断熱素材や工法
などの性能を高めることで、外からの影響を受け過ぎない強く快適な住まいを建てることができます。
②一次エネルギー消費量基準~高効率な設備のメリット
省エネ基準によって定められた、家庭内で使用するエネルギー消費量に関する基準を「一次エネルギー消費量基準」と言います。
「高気密・高断熱」住宅とは、①の外皮基準に相当する囲いの部分です。そして、②の一次エネルギー消費量基準に該当する
a.エアコン・給湯設備・照明・換気システムなどの設備
b.太陽光発電システムなどのエネルギー効率化設備
などのエネルギー効率化の力を使って発揮できる省エネ効果が「高効率住宅」のメリットです。
③建築時コストに関するデメリットと対策
【デメリット】
高い省エネ効率を叶えるためには、高性能な構造や工法を採用するだけでなく、高性能な設備を導入する必要があることが分かりました。
高気密・高断熱な住まいの施工には、それなりのコストをかけてランクの高い断熱材やサッシを選ばなくてはいけません。
また、住まい全体の快適な空調を維持するためには、高機能空調システムの導入にもコストをかける必要があります。
【対策】
しかし、「高気密・高断熱」と「高機能設備」はセットで効果を発揮するものです。いずれかが欠けていれば費用をかけただけの効果が台無しになってしまいます。
これからの時代の省エネ性能や将来のランニングコストを提示できる、信頼できる住宅会社を選ぶことで、本当に快適な暮らしが手に入ることでしょう。
2.高効率住宅の恩恵を受けるべきお得な3つの理由
【事例詳細】奥行きのある空間と窓から差し込む光が開放感を演出。まるで別荘のように洗練された空間の住まい。
エネルギー効率を高める気密性・断熱性に優れた高効率住宅は、気密性と断熱性をお互いに作用し合うことで長期的に安定した性能を維持することができます。
令和時代にも人気の平屋やスキップフロア、吹き抜けのあるデザイン性に優れた間取り、壁を取り払った大きな窓のある開放的な住まいなど、家の気密性や断熱性はなくてはならないものとなっています。
そして、この性能には確かなお得ポイントがあります。家族の暮らしを守る快適で機能的な恩恵を3つご紹介いたします。
①高気密で静かな環境づくり~防音効果も期待できる
例えば、近年人気の発砲断熱材を使用した優れた気密性は、従来の隙間から入り込む外部の騒音や内部の気になる生活音をしっかりと防音できるだけの力があります。泡のフォームが構造材により密着することで、共鳴や反響を和らげ、静かで快適・安心な生活環境を守ってくれます。
②高断熱で健康を守る~ヒートショックを防止できる
高性能な気密性・断熱性によって、年間を通して温度差のより少ない快適な空調管理が可能になります。
エアコンから離れたトイレや浴室・洗面所、廊下といった空間の温度差を低減させることで、近年よく耳にする冬場のヒートショック(急激な温度変化による血管収縮)を未然に防ぐ環境をつくることができます。
③地球にも優しい換気システム~冷暖房費節約を実現
効率的な換気を促すための空気の循環装置をつくることで、梅雨の時期の湿気や夏の暑い空気が室内にこもるのを防ぎます。
優れた換気システムを導入することで、季節を問わずより少ない冷暖房費用で快適な空調管理を行えます。
この省エネシステムは、住環境にも家計にも、また地球にも優しい未来を担う住まいのカタチです。
3.ハウスメーカーや工務店によって異なる断熱材についての疑問
【アクティエ岡崎展示場】 モデルハウス
ところで、ハウスメーカーや工務店によって取り扱っている断熱材の素材やサッシのランクが異なることがありますよね?
断熱材やサッシも理想の住まいに合わせて賢く選びたいですよね。
「高気密・高断熱」住宅づくりに欠かせない素材の性能について簡単に解説しましょう。
①断熱素材の種類と特徴
断熱材はとても種類が豊富で、大きく分けて繊維系・天然素材系・発砲プラスチック系の3つが主流となっています。
【繊維系】グラスウール・セルロースファイバーなど
ガラスを繊維状にして凝縮した素材で、繊維の隙間に空気を含ませることで空気の層をつくり断熱させます。
【天然素材系】羊毛・炭化コルクなど
無添加の自然素材の特性を活かした断熱素材です。環境に優しく天然の材料にこだわる方には嬉しい素材ですが、他の素材と比べると高価なのが難点です。
【発砲プラスチック系】押出発砲ポリスチレン・ウレタンフォーム・高発泡ポリスチレンなど
プラスチックを発砲させて細かい気泡で空気を閉じ込める断熱材です。軽量で施工もしやすいため、普及が進み高性能な製品が増えてきています。
②窓の仕様も重要なポイント
断熱性能に適した窓と言えば「樹脂サッシ」というのを聞いたことがあるかもしれません。
気密性・断熱性に優れたサッシを選ぶ場合「熱貫流率(U値)」を目安にするとよいでしょう。
壁や窓を隔てて、外と内の気温が異なる場合、熱は暖かい方から冷たい方へと通過します。この外側と内側の温度差が1度の時に時間単位で窓の面積1㎡を通過する熱量をU値で表します。
つまり、U値が小さいサッシほど優れた断熱性能が期待できると言えるのです。
【アクティエの耐火性・耐久性・断熱性に優れた、軽量気泡コンクリートの外壁材】
家の断熱性には外壁も大きく関わってきます。そこでアクティエでは外壁仕様のひとつとして軽量気泡コンクリート(パワーボード)を採用しています。
軽量気泡コンクリートとは、水に浮くほど軽量である上、断熱性に優れた素材です。
中に細かい気泡が均一に入っており、 この気泡に包まれた空気が層を作る為、熱の伝わりを抑え、室内の温度環境を守ります。
Smart Style・Soraには、外気の断熱性を高める為に軽量気泡コンクリートを採用。 軽量気泡コンクリート+発泡断熱のW断熱仕様に樹脂サッシ・換気システムを組み合わせる事で、 よりエコで快適な住まいを実現する事が可能です。
【アクティエの住まいづくり】 高気密・高断熱の住まいづくり
4.まとめ~令和時代の新築は効率とランニングコストを考えた賢い住まいに
高気密・高断熱の住まいを選ぶお得な理由は、まず暮らし始めてからの快適性にあります。
高効率設備との連携で無駄なエネルギー消費を抑えて、年間を通して温度差の少ない快適で経済的な日常が守られます。
また、将来のメンテナンスを軽減させる耐久性を備えた点も大きなメリットです。
それに加え、高気密・高断熱の構造であれば大きな窓や仕切りのない間取りを設けたり、広い吹き抜けをつくったりとデザイン性に優れた自由な設計プランにも対応しやすくなります。
愛知県で、令和時代の定番「高気密・高断熱」住宅を建てるなら、高効率性能を活かした経済的で自由設計の住まいを、私たちアクティエで建てましょう。賢くおしゃれな機能美とデザイン性を最大限に活かすために、ご家族の理想に寄り添って、設計・デザイン・建築を進めてまいります。
アクティエは「次世代省エネルギー基準」をクリアした住まいを提供しています。
愛知県内の大府・長久手・岡崎には、デザイナー渾身の自社モデルハウスもご用意しています。
住まいづくりの第一歩として、ぜひお気軽にご活用ください。