テレワークをきっかけにおうち時間が増えている現代、落ち着くリビング環境を求める方が増えています。住まいの中心でありお客さんを招くシーンも多いリビングは、おしゃれで過ごしやすい間取りにしたいですよね。
今回は落ち着くリビングの間取りづくりについて考えてみましょう。これから新築を建てようと考えている方は、間取りづくりの参考にしてみてください。
目次
■落ち着くリビングは新築時の間取りづくりが肝心
■落ち着くリビング間取りの作り方
■おしゃれで落ち着く新築リビング実例
■【番外編】アウトドアリビングという選択肢
Contents
■落ち着くリビングは新築時の間取りづくりが肝心
リビングの環境はソファやカーテンなどインテリアのチョイスでもある程度調整できますが、基本的な間取り構成が重要なのは言うまでもありません。窓の配置やお部屋の奥行・高さなどの影響が大きい要素は、あとから調整することは難しいですよね。
朝食後のニュースチェック、家族や友人との談笑、就寝前のリラックスタイムなど、リビングはさまざまな役割を持っています。取り返しのつかない部分で失敗してしまうと、不満を感じやすい間取りと言えます。
それぞれのシーンにマッチする間取りを考えるのはなかなか大変ですが、注文住宅や自由設計の家を建てる際はしっかりこだわって落ち着く環境に仕上げましょう。
■落ち着くリビング間取りの作り方
間取りの工夫で落ち着くリビングに仕上げるためのポイントと、おすすめの間取りをご紹介していきます。
・静かな環境をつくる
図面では分からない要素ですが、周囲からの環境音や自宅内の生活音を減らして静かな環境を整えることが大切です。どんなに間取りにこだわっても、うるさい音が聞こえているとくつろげませんよね。
おすすめ間取り①:水回りと離す
ユニットバス・トイレ・洗面所などの水回りから出る音は伝わりやすいため、リビングから少し離すと静かな環境になりやすいです。お風呂のシャワーやトイレを流す音は配管を通って響くため、リビングの真上や隣を避けた方が良いでしょう。洗濯機も音や振動が出るため、洗面所は隣接を避けるのがおすすめ。
おすすめ間取り②:幹線道路・線路から離す
住まいの周囲が幹線道路や線路と隣接している場合、リビングの位置は離した方が静かにすごしやすいです。特に幹線道路は大型トラックなどが通ると、空気の振動で窓が震えてうるさくなることも。工場や店舗などがある場合も、なるべくリビングの向きを変えて回避しましょう。
・天井を高くする
同じ床面積でも天井を高くすると解放感がプラスされて広く見えるため、落ち着く環境になりやすいです。どうしてもリビングの床面積が確保できないときも、天井高さなら稼げるケースは多いです。
おすすめ間取り①:吹き抜け
上下階をつなぐ吹き抜け空間はかなりの解放感を得ることができるため、リビングとの相性は抜群です。2階の床面積が減ってしまうデメリットはありますが、補って余りある魅力があります。全面吹き抜けにするのが難しい場合は、リビングの一部だけ吹き抜けにするパターンもあります。
おすすめ間取り②:ステップフロア
二階や屋根の形状の関係で天井を上げるのが難しい場合、ステップフロアで床を下げてしまうのも一つの手です。結果的に天井との距離が稼げるため、ソファに座ったときの解放感がアップします。
・自然光たっぷりで明るく
リビングで日中すごすことが多いなら、窓の配置や採光性はぜひこだわりたいポイント。自然光が入る明るいリビングは、落ち着いて過ごす空間に仕上げやすいです。
おすすめ間取り①:吹き抜け
採光性アップの面でも吹き抜けの間取りは大活躍します。高い位置に窓を設置できるため、たっぷりの自然光をまんべんなくリビングに拡散してくれます。
おすすめ間取り②:天窓(トップライト)
2階リビングや平屋など屋根と近いレイアウトなら、天窓をつけるのもおすすめ。天窓は壁窓の約3倍の採光性があるため、一日中明るいリビングになります。
・程よい家族の距離感
家族の共有スペースであるリビングは、程よい距離感でお互いに好きなことをするプライベート性の確保も大切です。つかず離れずのちょうど良い距離感が、落ち着く雰囲気につながります。
おすすめ間取り①:畳小上がり
リビングの中にありながら、程よいプライベート感がある畳小上がりスペースがおすすめです。間仕切りをつければ簡易書斎や来客用の寝室など、多目的に使えて便利です。
おすすめ間取り②:中二階
リビングと2階の間に位置する中二階の間取りは、同じ空間で視線が交わらないプライベートスペースになります。趣味や仕事のスペースとしてもおすすめ。
・温度/湿度を程よく保つ
快適に過ごすためには、温度に加えて湿度も程よく調整することが大切です。最近は性能の良いエアコンや加湿器もありますが、住まい側の対策も効果的です。
おすすめ間取り①高気密・高断熱
住まい全体の気密性・断熱性が高いと、温度と湿度のコントロールをしやすくなり快適な空間を保ちやすいです。壁・床・天井の断熱性能を上げればエアコンの設定温度を調整できて、空気が乾燥しにくくなります。ペアガラスや断熱サッシなど、窓の取り組みも有効です。
おすすめ間取り②調湿建材
空気中の水分を程よく保ってくれる調湿建材は、電気を使わず快適な空間で過ごせます。珪藻土や無垢フローリングといった自然素材や、タイル・壁紙に調湿機能を持たせた建材もあります。リビングの壁や天井にうまく使ってきれいな空気づくりに役立てましょう。
・収納で生活感を隠す
どんなにこだわってつくったリビングも、物があふれて生活感丸出しになるとくつろげません。落ち着く空間をキープするには、十分な収納量の確保が欠かせません。
おすすめ間取り①:床下収納
ステップフロアや小上がりスペースの段差を活かした床下収納は、リビングの小物をしまっておくのにピッタリ。デッドスペースを使うことで、床面積を消費せず収納量を増やせるテクニックです。
おすすめ間取り②:リビング間仕切り
なるべくスッキリ仕上げたいリビングには、できれば収納の扉は目立たせたくないものです。どうしても収納の確保が難しい場合は、間仕切りできるスペースをリビング内に設けるのもおすすめ。クローゼットを作ってリビングのアイテムをスッキリ収納できて、間仕切りを閉めれば景観も壊しません。
・照明にこだわる
夕方から夜間のオフタイムは、一日の中でも特に落ち着いて過ごしたいですよね。照明の種類や配置にこだわることで、ぐっとリラックスできるリビングに仕上がりますよ。
おすすめ間取り①:間接照明
光源を直接見せない間接照明は、おしゃれなレストランや高級感のあるホテルなどで使われる定番ライティングテクニック。明暗のついた空間は、とても落ち着く雰囲気になります。
おすすめ間取り②:ダクトレール照明
照明の位置を気軽に調整することができるダクトレール照明もおすすめです。模様替えに合わせてライティングを変えて、より落ち着く雰囲気を探してみるのも楽しいですよ。
■おしゃれで落ち着く新築リビング実例
実際の新築注文住宅事例から、デザイン性が高く落ち着く雰囲気のリビングをピックアップしました。上でご紹介したおすすめ間取りの使い方にも注目してみてください。
事例①
大きな吹き抜けは3方向にたっぷり窓を設け、自然光が入る明るいリビングに。モデルハウスのような大空間は、長時間過ごしやすい落ち着く雰囲気に仕上がっています。
【パティオ+吹き抜けが生み出す、 日当たり抜群な北向きの家】
事例②
シックな色使いで統一したリビングは、小さな照明を複数つかうことで明暗をつけ、リラックスしやすい雰囲気です。
リビング階段の吹き抜けを活かして、日中の採光性も確保しています。
【懐かしく、新しい。望郷の街並を イメージした和モダンの家。】
事例③
ステップフロアで一段下がったリビングは、吹き抜けを使わず解放感がアップする間取りテクニック。床下に引き出し収納を設けて、スッキリしたリビングをキープできるのも良いですね。
【洗練されたナチュラルテイスト。吹き抜けと中二階で開放感あふれる家】
事例④
リビングは吹き抜けにせず普通の天井高さにすることでゾーニングしています。ちょっと狭い空間の方が落ち着く方は、こちらのレイアウトが参考になりますね。
事例⑤
リビングに隣接した和室は、床下と室内の収納でお子さんのおもちゃなどのスペースを確保。リビングにモノが散らからないため、いつでも落ち着くお部屋を保てます。
■【番外編】アウトドアリビングという選択肢
リビングは基本的に室内に配置するものですが、最近は屋外スペースを使った「アウトドアリビング」という考え方もあります。天気が良い日は太陽の光をたっぷり浴びて過ごすのも、お部屋とは違ったリラックスタイムになりますよ。
事例①:プライベート屋上庭園
一戸建ての屋上を大きなプライベートリビングに。屋外にありながら周囲の視線が気にならないため、落ち着いて過ごせるのが設計のポイントです。
事例②:オープンカフェ気分のウッドデッキ
居住スペースの確保が難しい二世帯住宅に、大きなウッドデッキを設置してアウトドアリビングとして活用。天気が良い日はオープンカフェ気分で、リラックスしながらお茶やお昼寝などを楽しめます。
■まとめ:自由な住まいづくりなら愛知県のアクティエに
住まいの中心であるリビングは、特にこだわっていつでも落ち着く空間にしたいものです。細かなカスタマイズでライフスタイルに合わせて、リラックスできる理想のリビングに仕上げましょう。
私たちアクティエは、細かなご要望に応えるオーダーメイドの家づくりで、お施主様の理想をカタチにしていきます。ここではご紹介しきれないたくさんの施工事例もぜひチェックしてみてください。
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