新築住宅の間取りを考えるとき、限りある土地面積の中でやりくりするのはなかなか大変ですよね。そこでおすすめなのが、床面積を有効活用できる中二階の間取り。スキップフロアとも呼ばれ、空間を広く見せておしゃれに演出できる中二階は、デザインにこだわりたい方にもおすすめです。
今回は中二階の実例写真をもとに、間取りづくりのコツや便利な使い方もご紹介します。
目次
■いま中二階がおすすめな理由
■愛知県のおしゃれな中二階建築実例
■中二階とはどんな間取り?
■中二階のおすすめ使い道
■中二階の注意点と対策
■中二階の家づくりは実績のあるハウスメーカーで
Contents
■いま中二階がおすすめな理由
令和時代を迎えた現代では、中二階はおすすめの間取り選択肢の一つ。その理由を2つピックアップしてご紹介します。
・冷暖房効率のデメリットが少なくなった
複数のフロアがつながる中二階は、冷暖房効率が悪くなるという理由で避けられる場合が多い間取りでした。最近の住宅は断熱材やサッシの進化によって断熱性・気密性がアップしたため、昔の住まいと比べて冷暖房効率のデメリットが少なくなっています。
吹き抜けやリビング階段と組み合わせた解放感の大きな間取りは、デザインの自由度も高くおしゃれな住まいづくりにつながります。現代の住宅性能ならデメリットを抑えて自由な間取りを実現できますので、理想の家づくりを目指してみましょう。
・在宅ワークスペースの需要
働き方改革でテレワークの普及が進み、新築住宅に在宅ワーク用のデスクスペースを求める方が増えています。しかし、大きな土地の確保が難しい日本の住宅事情では、書斎やワークスペースの確保は簡単ではありません。
1階と2階の間に設ける中二階ワークスペースは、床面積を有効活用しつつプライバシーも確保できるおすすめの間取り。WEB会議中に余計な物が映らず、集中して仕事をこなすスペースに仕上がります。在宅ワーク化が進んでいる職種の方は、ぜひメリットが大きい中二階のワークスペースも検討してみてください。
■愛知県のおしゃれな中二階建築実例
リビング階段の踊り場に設けた中二階スペースは、リビングからの視線を遮り仕事や遊びに集中できる環境です。別々のことをしながら、家族の様子が伝わるちょうど良い距離感のスペースに仕上がっています。
リビングと2Fの中間に設けたデスクスペースは、個室的なプライベート感と吹き抜けの開放感を両立した間取り。本格的な在宅ワークで長時間過ごす際も、集中力を維持しやすいスペースです。
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1Fと2Fではなく、半地下に設けた子供部屋の事例です。天井高さが低い隠れ家的なスペースは、お子さんが気兼ねなく楽しめる遊び場に。リビングと隣接しているため、遊んでいる様子がパパママに分かるのもいいですね。お子さんが成長したら、書斎や倉庫として転用することもできます。
【詳細】アイランドキッチンで生活動線がラクラク!過ごしやすい快適住まい
■中二階とはどんな間取り?
実際に中二階を取り入れた間取りは住まいによってバラエティに富んでいて、具体的にどんなものなのか実態を把握しづらいですよね。中二階に対してよくあるギモンをピックアップしました。
・ロフトとの違い
中二階の間取りと似ているロフトとの違いが気になる方も多いようです。ロフトと中二階の主な違いは、天井高さと設置位置です。
ロフトは平屋、または二階建ての小屋裏空間に設けられ、基本的に天井高さ1.4m以下にすることで床面積に参入しないのが特徴。デッドスペースを収納として活用するケースが多いです。
対して中二階は1階と2階の間に設ける空間で、十分な天井高を確保して居住スペースにするのが主な目的です。
・固定資産税はかかるの?
ロフトや屋根裏部屋と似ている中二階について、固定資産税がかかるかどうか気になるという質問も少なくありません。結論としては、居住目的でつくる中二階は基本的に固定資産税がかかります。ただし、スキップフロアで生まれた空間を高さ1.4メートル以下にするなど条件を満たせば、固定資産税がかからないケースもあります。
■中二階のおすすめ使い道
レイアウトのバリエーションで、中二階はたくさんの便利な使い方があります。人気のあるおすすめ用途をピックアップしてご紹介します。
・寝室
1Fと2Fどちらとも直接隣接しない中二階のレイアウトなら、音や振動が伝わりにくくなるため静かな寝室づくりに向いています。夫婦の寝室、思春期のお子さんの部屋などプライバシーを確保したい場合にも中二階はおすすめ。
・在宅ワークスペース
仕事に集中したいワークスペースにも、プライバシーを確保しやすい中二階の間取りはおすすめです。リビングや居室と高さを変えることで余計な物が視界に入らず、WEB会議で生活感が移りこむことも防ぎやすくなります。小さな個室のワークスペースだと閉塞感が出やすいですが、吹き抜けの中二階なら解放感があり小さなスペースでも問題無し。
・倉庫
フロアの高さを変えることで床下スペースが生まれ、倉庫や収納をたくさん作れるのも中二階間取りのメリット。大きな収納スペースや倉庫は荷物の出し入れがしやすく、季節家電やお洋服をしまっておく場所としてもおすすめです。趣味で使う道具をしまう倉庫と書斎を兼ねた秘密基地的なスペースにするのもいいですね。
・子供の遊び部屋
中二階の子供部屋は、お掃除や洗濯など毎日の家事と子育てを両立しやすい住まいづくりにつながります。1Fと2Fどちらからも様子を伺いやすい中二階なら、お子さんが1人で遊んでいるときも安心して家事に取り組めるでしょう。離れた場所でもコミュニケーションが取れて、お子さんが寂しがらずお料理や洗濯に集中できます。
■中二階の注意点と対策
メリットや用途がたくさんある中二階ですが、注意しないと使いにくい間取りになってしまうことも。注意すべきポイントと対策をセットでご紹介します。
・老後暮らしにくい
構造上どうしても階段が増えてしまう中二階の間取りは、足腰が弱る老後の暮らしで若干不利な面があります。手すりの設置である程度緩和できますが、年齢を重ねるごとに上下階の移動が負担になるのは避けられません。
【対策】⇒必要な部屋はワンフロアにまとめる
リビング・寝室・水回りなど、生活に必要な間取りはなるべくワンフロアにまとめておけば老後の暮らしも問題無いでしょう。階段以外の場所はバリアフリーにしておけば、平屋や普通の二階建てと変わらず暮らすことができます。
まとめるのが難しい場合は1Fと2Fに必要な部屋を配置して、ホームエレベーターで上下できるようにしておけば老後も暮らせます。中二階は普段使わない倉庫、子供夫婦や孫が泊まりに来たときの寝室にすれば無駄になりません。
・空調が効きにくい
上下階の間取りがつながる中二階レイアウトは、空気の体積が大きくなるためエアコンや暖房を入れてから適温になるまで時間がかかります。また、窓が多くなるため外部からの暑さ寒さが侵入しやすい特徴も。
【対策】⇒断熱/気密性能にこだわる
冒頭でもお伝えししたが、広い空間の空調効率については、住まいの断熱性能と気密性能をアップすることで対策できます。壁・屋根の断熱材と、断熱サッシで住まい全体を包んであげれば、空調が効きやすく光熱費も抑えられます。熱の出入りが多い窓は、標準的なペアガラスだけでなくトリプルガラスや二重サッシといった設備で対策することも可能です。
アクティエは高気密・高断熱の住まいを標準仕様として、断熱性に優れた軽量気泡コンクリート外壁もご用意しています。快適な中二階の間取りづくりもお任せください。
・掃除が大変
階段が多い分、掃除機やお掃除道具を持って上下する負担は増えてしまうかもしれません。階段の踏板を一段ずつ掃除するのは意外と手間ですし、角にホコリが溜まりやすくなるというデメリットも。
【対策】⇒換気プランでホコリが溜まりにくい家に
お掃除箇所が多い中二階の手間を減らす対策としては、換気プランで空気の流れをコントロールする方法があります。現代の住まいは24時間換気が義務化されていますので、全体の空気が上手に入れ替わる換気プランを組んであげれば空気中のホコリを軽減できます。住まい全体の空気の流れが良くなれば、湿気やカビも発生しづらくなり気持ちよく過ごせて一石二鳥。
■中二階の家づくりは実績のあるハウスメーカーで
平面にくわえて高さ方向のレイアウトが必要になる中二階の間取りは、一般的な住まいづくりより高度なプランニング力が求められます。前述したように注意点も多く、失敗すると住みにくい家になりかねません。中二階やスキップフロアを検討するなら、必ず建築実績のある得意なハウスメーカーを選びましょう。
アクティエはお施主様の欲しいデザインを形にする自由な家づくりを得意としています。たくさんの中二階間取りをデザインした実績をもとに、ライフスタイルに合わせたピッタリのプランをご提案いたします。デザインや使い勝手にこだわりのある方は、ぜひご相談ください。
アクティエは愛知県内に合計4か所のモデルハウスをご用意。複数のモダンデザインを見比べることもできますので、ぜひお気軽にご活用ください。