二世帯住宅の外観

「二世帯住宅はデメリットだらけという情報を見るけど、本当なの?」と気になる方も多いと思います。

たしかにデメリットはあるのですが、メリットも多いため一概にデメリットだらけとは言えません。

今回は二世帯住宅の購入を検討している方に向けて、デメリットだらけと言われる理由・メリットなどを紹介します。

コラムのポイント
  • 二世帯住宅のデメリット・メリットを紹介します。
  • 二世帯住宅の間取り事例を2つ紹介します。
  • 二世帯住宅の失敗を避けるポイントを解説します。

 

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「二世帯住宅はデメリットだらけ」と言われる7つの理由

二世帯の家族

「二世帯住宅はデメリットだらけ」と言われる理由を紹介します。

 

・生活リズムが合わずストレスを感じるから

・お金で揉めやすいから

・生活に干渉される場合があるから

・プライバシーを確保することが難しくなるから

・共用スペースで気を遣うから

・介護・子育てなどでストレスが増えるから

・相続トラブルが発生する可能性があるから

生活リズムが合わずストレスを感じるから

親世帯がすでにリタイアしている場合、子世帯と生活リズムが合わずストレスを感じやすくなります。

たとえば「親世帯が朝早く起きて活動している」「子世帯が夜遅くに帰ってくる」などの生活リズムのズレがあると、お互いの睡眠を妨げてしまいます。

 

人それぞれ活動の時間帯・生活習慣も異なるため、リズムを合わせるのは容易ではありません。

生活リズムがズレた状態を長く続けていると、お互いにストレスを感じやすくなる点が二世帯住宅のデメリットです。

お金で揉めやすいから

二世帯住宅で暮らしていると、お金で揉める可能性があります。

たとえば「固定資産税・住宅ローンの負担割合で揉める」「世帯ごとの水道光熱費の使用量がわからず、どちらが多く使用しているかで揉める」などのトラブルが考えられます。

特に、親世帯の金銭的な援助が望めない場合は、子世帯の負担が大きくなるため注意が必要です。

生活に干渉される場合があるから

いつまで経っても子どもに干渉したがる親もいるため、生活に干渉されることでストレスに感じる可能性があります。

親からすれば心配して声をかけているのかもしれませんが、干渉されることで疲れてしまう人も少なくありません。

干渉されることに我慢し続けていると、溜まっていたストレスが爆発してしまい、親世帯との関係がこじれる場合があります。

プライバシーを確保することが難しくなるから

親世帯から干渉されると普段の生活を窮屈に感じてしまい、プライバシーを確保することが難しくなります。

プライバシーを確保できないと「常に親世帯から見られている気がする」などと考えてしまい、ストレスが溜まりやすくなります。

共用スペースで気を遣うから

キッチン・リビングなどを共用スペースにしている二世帯住宅も少なくありません。

スペースを共有していると遠慮してしまい、気を遣うものです。

親世帯と同居していなければ、キッチン・リビングなどの共有スペースを好きなタイミングで気軽に使えます。

二世帯住宅は好きなタイミングで共有スペースを使えず、気を遣い続けて疲れやすくなります。

介護・子育てなどでストレスが増えるから

親世帯が介護を必要とする場合、子育て・介護を併行することでストレスが増える可能性があります。

また、ストレスが増えやすいのは子世帯だけでなく親世帯も同様で、子育てに協力することで疲れてしまう人も少なくありません。

相続トラブルが発生する可能性があるから

二世帯住宅が親と子の共有名義の場合、親が他界すると共有持分が相続の対象となります。

子に兄弟姉妹がいると、この共有持分の相続を分ける際に揉めてしまう可能性があります。

二世帯住宅のメリット

食事をする二世帯の家族

二世帯住宅はデメリットがある一方で、以下のメリットがあります。

 

・2軒建てる場合と比較して建築費を抑えられる

・家事・子育てなどの負担が減る

・水道光熱費などを減らせる可能性がある

・家族が増えることで防犯面において安心感がある

・病気・事故などのトラブルが発生した際にサポートしてもらえる

・相続税を抑えられる可能性がある

 

二世帯住宅を検討している方はデメリットだけでなく、メリットも参考にしたうえで購入するかを決めましょう。

2軒建てる場合と比較して建築費を抑えられる

二世帯住宅の建築費自体は高額になる傾向がありますが、2軒建てる場合と比較すれば建築費を抑えられます。

また、お風呂・キッチンなどで共有できる部分が多いほど建築費を抑えやすくなります。

二世帯で暮らすことで、建築費を抑えられるのは二世帯住宅のメリットです。

家事・子育てなどの負担が減る

親世帯と同居することで家事・子育てなどの協力を得やすくなり、負担を減らせる点がメリットです。

特に子世帯が共働きの場合、子どもの預け先・送迎などで苦労する人も多くいます。

二世帯住宅であれば親世帯に子どもの面倒を見てもらえるため、安心して働けます。

水道光熱費などを減らせる可能性がある

水道光熱費などはお金の揉め事に発展する恐れがある一方で、支払いを分けることで費用を抑えられる可能性があります。

また、家具・家電の購入なども支払いを分けることで費用を抑えられる点が二世帯住宅のメリットです。

家族が増えることで防犯面において安心感がある

家に誰もいないと空き巣に侵入されるリスクが高くなるため、心配になる方も多いと思います。

二世帯住宅は家族が増えるため、一世帯住宅と比べて家を留守にしている時間が少なくなります。

家族のうち誰かが家にいることで、防犯面で安心感があるのは二世帯住宅のメリットです。

病気・事故などのトラブルが発生した際にサポートしてもらえる

家族の誰かに病気・事故などのトラブルが発生する可能性は十分あります。

病気・事故などのトラブルが発生したい際に、親世帯にサポートしてもらえる点が二世帯住宅のメリットです。

子どもに病気・事故などが発生しても親世帯が面倒を見てくれるため、子世帯は安心して働けます。

また自身が体調不良の場合は子どもの世話をお願いできるため、家族が増えると安心感があります。

相続税を抑えられる可能性がある

土地を相続する場合「小規模宅地等の特例」の対象に該当すれば、相続税を減額できます。

「小規模宅地等の特例」とは、上限330㎡にかかる課税価格を最大で80%減額できる制度です。

 

たとえば、土地の課税評価額が3,000万円のケースの場合、制度が適用されることで600万円に減額されます。

相続する前に、要件に該当するか確認しましょう。

 

二世帯住宅に向いている人

二世帯住宅に住む家族

ここまで二世帯住宅のデメリット・メリットを紹介しましたが、まだ二世帯住宅に住むほうがよいのか迷っている方も多いと思います。

二世帯住宅のデメリット・メリットを考慮すると、以下に該当する方は二世帯住宅に向いています。

 

・親世帯との仲が良好な人

・家を共同で購入してコストを抑えたい人

・高齢の親を介護する必要がある人

・親世帯に子育てを手伝ってほしい人

 

特に重要なのは、親世帯との仲が良好かどうかです。

二世帯住宅は経済的なメリットが大きいですが、親世帯と暮らすことでストレスが溜まるのは避けたいですよね。

親世帯との仲が良好な場合はトラブルが発生しにくいため、ストレスが溜まることを回避しやすくなります。

二世帯住宅を検討している方は、親世帯との仲の良し悪しを検討材料にしてください。

二世帯住宅の間取り事例

白を基調とした二世帯住宅のリビング

二世帯住宅の間取り事例を2つ紹介します。

間取りで迷っている方は、参考にしてください。

機能美を追求した二世帯住宅

玄関とウォークスルータイプのシューズクローク

こちらのお住まいは、お母様との玄関のみ共有しており、1階はお母様で2階はご主人様が住むという構成です。

共有スペースの玄関はお母様の安全に配慮し、手すりや腰掛け椅子などを設置しています。

無垢のフローリングが優しい印象のLDK

無垢のフローリングが優しい印象のLDKです。

【事例詳細】機能美を追求した分離型の2世帯住宅

3階建ての二世帯住宅

二世帯住宅のリビング

こちらのお住まいは、8人の大家族となっています。

当社の強固な構造体で自由設計を行い、ご家族それぞれのご要望をお聞きし、大空間の素敵な二世帯住宅ができました。

白を基調とした二世帯住宅のリビング

世帯別になっている広々とLDKです。

親世帯のためのエレベーター、各世帯での大きいランドリースペースの確保など、細やかな配慮まで行き届いています。

太陽の光が入る明るい中二階

太陽の光が入る明るい中二階です。

【事例詳細】玄関共有型の3階建て+エレベーター付き2世帯住宅

 

二世帯住宅の失敗を避けるポイント

家の模型を持つ女性

最後に、二世帯住宅の失敗を避けるポイントを解説します。

 

・お互いが暮らしやすい二世帯住宅を話し合う

・完全分離型の二世帯住宅を検討する

・お金・暮らしのルールを決める

 

二世帯住宅を検討している方は、参考にしてください。

お互いが暮らしやすい二世帯住宅を話し合う

子世帯・親世帯のどちらかに不満があるとお互いにストレスが溜まりやすいため、事前に暮らしやすい二世帯住宅を話し合うことが大切です。

二世帯住宅は以下の3種類があります。

 

二世帯住宅の種類 メリット デメリット
完全同居型 ほとんどの空間を共用するため、建築費・ランニングコストを抑えやすい 接する時間・頻度が多いためストレスを感じやすい
完全分離型 生活空間が分離していることで接する機会が減るため、プライバシーを確保しやすくなる 家を建てるのに必要な面積が広くなるため、建築費・ランニングコストが高くなる
一部共用型 完全同居型と比べると、プライバシーを確保しやすい。また、完全分離型と比べて建築費・ランニングコストを抑えられる

完全同居型よりは建築費・ランニングコストが高くなり、完全分離型よりはプライバシーの確保が難しい

 

それぞれのメリット・デメリットを考慮して、お互いが満足できる二世帯住宅を話し合ってください。

完全分離型の二世帯住宅を検討する

親世帯との共有部分を減らしてプライバシーを確保したい方は、完全分離型の二世帯住宅を検討しましょう。

完全分離型の二世帯住宅とは、二世帯の生活空間を分けるタイプの二世帯住宅です。

生活空間が分離していると親世帯と接する機会が少なくなるため、プライバシーを確保しやすくなる点がメリットです。

 

一方で完全分離型は家を2棟建てる必要があるため、建築費は高くなります。

メリット・デメリットを比較したうえで、完全分離型の二世帯住宅を検討しましょう。

お金・暮らしのルールを決める

水道光熱費などのお金はトラブルの原因となるため、あらかじめ話し合ってルールを決めておきましょう。

たとえば、以下のようにしてルールを決めます。

 

・建築費・固定資産税などの負担割合を決める

・食事・日用品などの負担割合を決める

・メータを世帯ごとに分けるかを話し合う

 

二世帯住宅に住む前にルールを決めておき、トラブルを防ぎましょう。

また、お金だけでなく暮らしのルールを決めておくこともトラブルを避けるために大切です。

 

【暮らしのルールの例】

・お互いの生活時間帯を尊重して行動を決める

・互いの生活空間に無断で入らない

・料理・掃除などの家事担当を決める

まとめ

二世帯住宅はデメリットだらけと言われる理由、メリットを紹介しました。

世間で言われるようにデメリットもありますが、メリットも数多くあります。

周りの意見・風潮に流されるのではなく、自身・親世帯の価値観などを考慮して選択することが大切です。

今回の情報を参考にして、二世帯住宅の購入を検討してください。

 

アクティエでは、お客様のどんな小さな声にも耳を傾けています。

「二世帯家族が快適に暮らせる家を建てたい」「どんな間取りにすればいいか迷っている」など、あなたの声を聞かせてください。

お客様ご家族のこだわり・価値観に寄り添い、満足していただける住まいを実現するために尽力いたします。

記事監修者情報

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