「マイホームは、廊下なしの開放的な間取りにしたい。後悔することはあるのか。」とお悩みの方は、多いのではないでしょうか。
廊下なしの間取りには、「開放感のあるLDKを実現できる」「ご家族とのコミュニケーションがとりやすい」などたくさんのメリットもありますが、後悔することもあります。
廊下なしの間取りに後悔した理由を事前に把握し、対策を講じることにより、開放的で使い勝手のよい間取りを実現しましょう。
今回は、以下のポイントを中心に廊下なしの間取りのメリット・デメリットなどを紹介します。
- 廊下なしの間取りにして後悔した理由を確認し、対策を講じましょう。
- 廊下なしの間取りにするメリットを紹介します。
- 廊下なしの間取りに取り入れたいアイデアを実例とともに紹介します。
Contents
施工事例
廊下なしの間取りで後悔する理由と対策
まずは、廊下なし間取りで後悔する理由を見ていきましょう。
マイホームの設計段階でしっかりとした対策を講じることで、後悔するリスクを軽減できます。
におい・音が広がりやすい
「キッチンのにおいが気になる」「音がうるさい」など廊下なしの間取りにして後悔することがあります。
廊下は部屋との間の緩衝帯としての役割があり、廊下をなくすことにより、においや音が広がりやすい傾向があるからです。
におい・音の広がりを防止するためには、以下のような対策を講じましょう。
・防音性・吸音性の高い床材・壁材・ドアを選定する
・キッチンの換気扇は消音機能・換気性能が高いものにする
・キッチンとリビングの間をパーテーションで仕切る など
プライバシーが確保しにくい
廊下なしの間取りは、物音や話し声などが伝わりやすいため、家族間のプライバシーが確保しにくい傾向があります。
また、玄関とリビングがつながる間取りにした場合、来客時に室内が丸見えになることもあります。
このような問題については、以下のような対策が有効です。
・玄関をL字型の間取りにする
・プライバシーを確保したいスペースには廊下を設ける
・隣室とつながる壁側に家具・クローゼットを配置する
トイレや浴室の音が気になる
廊下なしの間取りは、「トイレや浴室の音が気になる」と後悔することがあります。
特に、トイレの配置には注意が必要で、LDKと隣接させることでトイレが丸見えになるケースもありますので、以下のような間取りの工夫を検討しましょう。
・LDKから洗面所を経由してトイレに向かう間取りにする
・トイレのドアは防音性の高いものを採用する
動線が交差しやすい
廊下なしの間取りは、動線が短くなることがメリットですが、家族の動線が交差しやすいデメリットがあります。
「リビングでくつろいでいる」「来客中」の場合でも、リビングを通らなければ移動できないこともあり、ストレスを感じることがあります。
「回遊性がある間取りにする」「パーテーションを設置する」など動線の交差を最小限にするための対策を検討しましょう。
冷暖房効率が悪くなりがち
廊下なしの間取は、空間を仕切るものがないため、空調する範囲が広くなります。
「エアコンの稼働率が上がって、光熱費が高い」と後悔しないためにも、以下のような工夫をしましょう。
・高気密・高断熱住宅を建てる
・建具により部屋同士を仕切れる間取りにする
「断熱性の高い断熱材を採用する」「複層ガラス、樹脂サッシを選定する」など断熱性・気密性を高め、外気の影響を受けにくい住宅にすることにより、冷暖房効率を高められます。
【関連コラム】:令和時代の高気密・高断熱を見直そう~お得な高効率住宅を建てるべき3つの理由
廊下なしの間取りのメリット
廊下なしの間取りにすることで、デザイン性や機能性についてたくさんのメリットを得られます。
ここでは、廊下なしの間取りのメリットを紹介します。
広々とした開放的な空間を実現可能
廊下をなくして部屋同士をつなげることにより、開放的な空間を実現できます。
限られた敷地面積の中で、廊下をなくすことにより、その分のスペースをリビングやダイニングに有効活用できるからです。
例えば、「廊下をなくして、玄関から直接LDKにつながる間取り」にすることで空間全体が明るく、開放的な雰囲気に仕上がります。
家族とコミュニケーションがとりやすい
廊下なしの間取りは、リビングを経由して各部屋にアクセスするため、自然とご家族が顔を合わせる機会が多くなります。
部屋全体を見渡せる間取りにすることで、お子さまの様子を常に見守れることもメリットです。
動線が短くなる
廊下をなくすことにより、「室内の移動距離が短くなる」「ドアの開閉回数が少ない」などスムーズに動ける動線になります。
例えば、玄関から直接LDKにアクセスできるようにすることで、「掃除」「ゴミ出し」などを効率よく行える家事動線がよい間取りを実現できます。
建築費用を抑えられる可能性がある
廊下なしの間取りは、一般的な住宅と比べて建具や壁が少ない特徴があり、工事費や材料費を削減できる可能性があります。
また、廊下の面積を削減することにより、建築面積を小さくすることも可能です。
風通しがよくなる
廊下がないことにより、「採光性」「通気性」がよくなります。
これにより、以下のようなメリットを得られます。
・カビ・ダニの発生を抑えられる
・シックハウス症候群の予防対策になる
・においが室内にこもりにくい
・住宅が長持ちしやすい
室内の風通しがよくなることで、乾燥した状態を維持しやすくなり、建材の劣化につながる結露のリスクを軽減できます。
ヒートショックのリスクを軽減できる
ヒートショックとは、急激な温度変化によって血圧が変動し、脳卒中や心筋梗塞などを引き起こす現象のことを指します。
廊下なしの間取りは、部屋から部屋に移動する際の温度変化を少なくできる傾向があるため、ヒートショックのリスクを軽減できます。
廊下なしの間取りに取り入れたいアイデアを紹介
間取りにさまざまなアイデアを取り入れることにより、理想的な廊下なしの家に仕上がります。
ここでは、廊下なしの間取りに取り入れたいアイデアを紹介します。
玄関からリビングまでを見通せる間取りにする
玄関から入ってすぐにリビングがある間取りにすることで、広々として圧迫感のない空間に仕上がります。
玄関からリビングまでを見通せる施工事例
「リビングの床を下げる」「リビング階段を取り入れる」などの工夫をすることで、開放的なリビングに仕上がりました。
【事例詳細】細部にまでこだわった「モダン×ナチュラル」な住宅
小上がりの畳スペースを取り入れる
廊下なしの間取りに小上がりの畳スペースを取り入れることで、廊下や建具がなくても空間をゾーニングできます。
小上がりの畳スペースを取り入れた施工事例
LDKにつながる小上がりの畳スペースに、引き戸を設けることにより、「客間」「リモートワーク」など多目的に利用できます。
その他にも、「ダウンリビング」「吹き抜け」などを取り入れたことにより、明るく広々としたリビングに仕上がりました。
【事例詳細】ダウンリビング・吹き抜けなど、空間やつながりを意識した素敵な住まい
スキップフロアを取り入れる
スキップフロアとは、段差をつくることにより中2階のような別のフロアを設ける間取りのことを指します。
廊下ではなく、段差で空間を仕切ることで立体感のあるおしゃれな雰囲気に仕上がります。
スキップフロアを取り入れた施工事例
【関連コラム】:スキップフロアのある家のタイプやメリット・デメリット|おすすめのアイデアや施工実例も
リビング階段を採用する
リビング階段は、廊下なしの家と相性がよい間取りです。
階段をリビングの一部として取り入れることで、スタイリッシュなテイストに仕上がるデザイン性の高さも魅力です。
リビング階段を取り入れた施工事例
スタイリッシュなアイアン階段が、リビングのデザインのアクセントになり素敵です。
【関連コラム】:リビング階段をおしゃれに設計するコツ|後悔しないデザインと配置のポイント
まとめ
廊下なしの間取りは、「においや音が広がりやすい」「プライバシーが確保しにくい」など後悔することがありますが、使用する建材や間取りのアイデアによってリスクを軽減できます。
「広々とした開放的な空間を実現できる」「家族とのコミュニケーションがとりやすい」などたくさんのメリットがありますので、一度検討してみてはいかがでしょうか。
アクティエでは、お客様のどんな小さな声にも耳を傾けています。
「こんな暮らしに憧れている」「こんな形がいいなぁ」など、大まかなイメージでも大丈夫です。
お客様ご家族のこだわりやライフスタイルに寄り添って、満足な住まいを実現させるお手伝いをしています。
ぜひあなたの声を、聞かせてください。
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