- 住宅を建てるとき、土地と建物それぞれにいくらかけるのか
- どちらにより多くの予算をかけるべきか
- 注文住宅にかかる費用は、どうすればおさえられるか
このような疑問を持っている人は多いでしょう。
注文住宅にかかる費用の大部分は土地と建物にかかります。そしてこれらの性質が、住宅そのものの完成度を大きく左右します。
それだけに、土地と建物に対して予算をどのようなバランスで振り分けるかは重要になってくるでしょう。
本記事ではその点を中心に解説、また合わせて注文住宅にかかる費用をおさえる方法なども紹介します。
注文住宅を検討している方はぜひ参考にしてください。
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土地の建物の一般的な価格バランスに関して解説しています。
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費用をおさえる方法がわかりやすく解説されています。
- よくある質問に回答しています。
Contents
土地と建物の一般的・価格と予算バランス
土地と建物に対する一般的な予算のバランスはおおむね1:4です。
2022年の住宅金融支援機構の調査によれば、注文住宅における一戸建ての建築費用の全国平均は3,717万円でした。
土地も合わせて購入する場合は4,694万円です。
つまり土地代がおおむね1,000万円、住宅は3,700万円。それを比率に直すと、おおむね1:4となるわけです。
もちろん、この比率どおりにすることだけがすべてではありません。
しかし一般的な比率が土地と建物で1:4であることを踏まえて予算分配を考えていけば、大きな失敗を避けられるでしょう。
土地と建物の価格バランスが重要視される理由
土地と建物価格バランスが重要視されるのは、ひとえに注文住宅の完成度、もしくは住みやすさに大きく関係するからです。
建物ばかりにお金をかけていては立地などの問題が出てきます。
一方で土地に重きを置きすぎると、間取りや住宅性能に不満を感じることでしょう。
だからこそ、土地と建物の価格バランスを取るのが重要とされるわけです。
そしてどちらかに比重を置いたとき、どのようなメリットが生じるか理解することも大切。
それがわかっていれば、土地と建物どちらにお金をかけるべきかわかるからです。
その点を理解したうえで、土地と建物に関して考えていきましょう。
土地に比重を置く場合のメリット
土地に比重を置くメリットとして以下が挙げられます。
- 立地がよくなる
- 公共施設やショッピングモールなどにアクセスしやすくなる
- 日当たりを確保しやすくなる
- 建蔽率や建築条件などに制限されにくくなるetc.
建物に比重を置く場合のメリット
対して建物に比重を置いた場合、以下のメリットが得られます。
- 設備のグレードを高められる
- 外壁などを豪華に仕上げられる
- 複雑な間取りも実現しやすくなる
- 遮音性や断熱性など、住宅性能を高めやすくなる
このように土地と建物どちらに比重を置くかによって、注文住宅完成後の住み心地は大きく変化します。
自身が何を優先しているか、一度ゆっくり考えて、どちらに比重を置くのか判断してみるとよいでしょう。
注文住宅にかかる費用をおさえる方法
注文住宅にかかる費用をおさえるには、多くの方法があります。
ただ、主だったところ挙げるなら以下が挙げられるでしょう。
- どこにお金をかけるか明確化する
- 間取りや設備などをシンプルにする
- 水回りを一ヶ所に集める
- 不整形地の選択も念頭に入れる
注文住宅にかかる費用の大部分は、土地と建物にかかるお金。
それをきちんと圧縮すれば、しっかりとコストをおさえることが可能。
それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。
どこにお金をかけるか明確化する
費用をおさえるには、まず「どこにお金をかけるか明確化する」ことが大切です。
たとえば「キッチンは大事だからお金をかける、トイレは一般的なものでよいから、さほど予算は必要ない」といった形で優先順位をつけていきましょう。
そしてその順位に沿って予算を割り振っていけば、必要のない部分に余計なお金をかけずに済みます。
優先順位がきちんと定まっていないと、余計な部分でグレードを高めがち。
そういったパターンを避けるためにも、どこに費用をかけるのか明確化しましょう。
水回りを一ヶ所に集める
また、水回りを一ヶ所に集めるだけでも、費用をおさえられるかもしれません。
浴室や洗面所、トイレやキッチンを近づけることで、配管が単純になります。
そうすると配管にかかる工賃が安くなるため、費用を圧縮できるわけです。
また排水経路が統一されると排水音がおさえられる、今後の定期的なメンテナンスが楽になるといったメリットも得られます。
不整形地の選択も念頭に置く
不整形地の購入も念頭に置くとよいでしょう。
不整形地とは、正方形や長方形でない(4つの直角を持たない)形の土地を示します。
菱形や三角、L字であれば、これに該当します。
不整形地は土地価格がやや低くなり、これを購入できれば費用をある程度おさえることが可能。
しかし、あまりにも歪な形の不整形地だと、理想的な住宅の建築が困難になる可能性があります。
そのリスクを踏まえたうえで、不整形地を購入するかどうか検討しましょう。
土地と建物の価格バランスなどに関するよくある質問
本記事では土地と建物の価格バランスに関して解説しました。ここではよくある質問に回答します。
- 注文住宅の土地代込みの相場はいくらか
- 土地はどのようにして探すのか
- 土地と建物どちらを先に購入するか
それぞれ詳しく解説するのでご参考にしてください。
注文住宅の土地代込みの相場はいくらか
土地と注文住宅を同時に購入する相場は、2022年の住宅金融支援機構の調査によれば、4,694万円です。
ただ、首都圏に限った統計では5,405万円、地方では4,151万円と大きな地域差があります。
この差を踏まえたうえで、どこに家を建てるか考えるのが重要になるでしょう。
土地なしの場合に関しては以下を参考にしてください。
【関連コラム】:土地なしの状態で家を建てる場合にかかる費用とそれを安くおさえる方法
土地はどのようにして探すのか
一般的に、注文住宅の建築を依頼するハウスメーカーなどと相談しながら探すのが一般的です。
不動産会社に相談したり、所有者に直接交渉したりするケースもありますが、あまり一般的ではありません。
土地探しは個人でおこなうのはむずかしいので、アドバイスを聞きながら慎重に進めていきましょう。
【関連コラム】:注文住宅|土地探しや予算、スケジュールや間取りについてまるわかり
土地と建物どちらを先に購入するか
結論から言えば、どちらを先に購入してもかまいません。
ただ注文住宅の場合では、まずハウスメーカーと契約したうえで、その後知識的な支援を受けながら土地を探すのが一般的です。
ただし土地に関しては、購入が遅れると、誰かに先を越されてしまうこともあります。
その点を考えれば、土地を早めに探すようにしたほうがよいでしょう。
まとめ
本記事では土地と建物の価格のバランスの取り方に関して解説しました。
これらの価格バランスは、注文住宅の完成度とその後暮らしやすい環境を構築するうえで重要です。
土地に比重を置けば立地が良くなり、通勤通学がしやすい、公共施設が近いなどのメリットを得られます。
一方で建物に比重を置くなら、設備や間取りが充実するなどのメリットを得られるでしょう。
どちらが自身もしくは世帯にとって優先すべきかを考えて、土地と建物の価格バランス、および予算を考えていくと良いでしょう。
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