住宅の購入のタイミングは、人それぞれ違います。
そして二階建て住宅、平屋の家など、住みやすい形にも違いが現れます。
住宅の購入は決して安い買い物ではないため、年代に合わせて買い替えるという訳にはいきません。
しかし長く暮らす空間だからこそ、今はもちろん「高齢者になっても暮らしやすく、快適な住まい」を建てたいものです。
後悔のない家づくりをするためには、将来のことを考えながら建てることが大切なのです。
今回は、「東京・神奈川で年代を問わず暮らしやすい平屋を建てる秘訣」にクローズアップしてみましょう。
平屋なんて無理!と思わず、住まいの選択肢にぜひ取り入れてみましょう。
- 後悔のない家づくりにするためには、「建てた時、そして高齢者になっても暮らしやすい空間であること」がとても重要です。
- 平屋の住まいからその秘訣を見つけて、これから建てる住まいに活かしていきましょう。
Contents
若い世代にも◎な住まいの平屋-その魅力とは-
平屋とは、文字からイメージするように「生活空間がワンフラットの環境で整えられた住まい」です。
若いときには気にならない段差や階段は、高齢者になると身体への負担がかかるケースも少なくはありません。
平屋の住まいでは、フラットな環境ゆえ「どんな世代であっても暮らしやすい」空間がつくりやすいのです。
平屋を選択肢に入れるためには、住まいの特徴を知らなければ検討することができないでしょう。
ここでは、「平屋の魅力やメリット」を見ていきましょう。
平屋の魅力1:シンプル、そして自由な間取づくりができる
私たちの住まいでも一般的な二階建ての場合、上を活かす間取りがつくれる分「居住空間が多く」なります。
しかしその分、「階段はここにしか配置できない・・・」「上下階の行き来に、距離ができてしまった」など構造上、平屋よりも複雑になりがちです。
フルフラットの環境である平屋の住まいはシンプルな構造ゆえ自由度も高く、動きやすい動線も取り入れやすくなります。
子育て世代であれば、
○ 子どもたちを見守りながら過ごせる間取りがつくりやすい。
○ 子どもたちとの距離感も近くなり、コミュニケーションが取りやすくなる。
など、間取りからのサポートを受けることもできます。
また高齢者・老後になってもという視点で考えれば、
○ 水回りスペースを1箇所にまとめ、移動距離を少なくする。
○ 寝室も同じ階にあるため、身体への負担を軽減できる。
など、暮らしやすい環境も整えやすくなります。
以前は「シニア=平屋」という価値観も多くありましたが、「年代を問わない住まい」へと変化してきています。
平屋の魅力2:構造がシンプルなゆえ、デッドスペースができにくい
住まいづくりの中で頭を悩ませる部分は、限りある空間なのに「デッドスペースが生まれる」ことです。
その代表格が、「階段下」という空間です。
一般的な住宅の場合、階段が占める各階の面積は「合計約2坪」といわれています。
2坪というと畳で表すと「約4畳」もの広さとなり、「その空間を使えたら・・・」と正直感じてしまいます。
二階建ての場合、垂直方向に間取りが形成されるためどうしてもデッドスペースも生まれやすくなるのです。
もちろん平屋でもデッドスペースが生まれる可能性はありますが、生まれた場合でも上の障害物がないため別の用途に使いやすくなります。
この他にも、
○ 段差の少ない間取りがつくりやすく、身体への負担を軽減してくれる。
○ 二階で使用する廊下の建材などがいらなくなるため、建築コスト削減にもつながる。
○ 住宅全体の重量も軽くなり、地震の影響を受けにくい住まいにできる。
○ 建物の低さから、高い部分のメンテナンスもし易い。
など、いろいろなメリットを感じることができます。
二階建て住宅と同じ敷地では「同じ居住空間」を確保することは難しいですが、間取りの工夫やアイデアを施すことでマイナス分をカバーすることも可能です。
【関連コラム】:平屋なのに2階のある間取りとは?|機能的な家の作り方
東京・神奈川で平屋を建てたい!首都圏の平屋の現状は?
では実際に、首都圏である東京・神奈川・埼玉・千葉となるこの1都3県での平屋事情はどうなっているのでしょうか。
今回は国が5年に1度行っている「住宅・土地統計調査※」から、その現状を確認してみましょう。
※住宅・土地統計調査:我が国における住宅及び住宅以外で人が居住する建物に関する実態並びに現住居以外の住宅及び土地の保有状況その他の住宅等に居住している世帯に関する実態を調査し、その現状と推移を全国及び地域別に明らかにすることにより、住生活関連諸施策の基礎資料を得ることを目的としています。
引用:平成30年住宅・土地統計調査 調査の概要|総務省統計局
東京・神奈川・埼玉・千葉となるこの1都3県での平屋の現状
同調査によると、一戸建て住宅における1都3県の平屋住宅の割合は以下の通りとなります。
出典:「平成30年住宅・土地統計調査結果」(総務省統計局)より作成
全国的にもまだまだ平屋の割合は決して高いとはいえず、全国の一戸建住宅数のうち平屋住宅の割合はわずか12.8%しかありません。
そして首都圏ともなると、1番多い千葉県であっても全国の割合にも届かないのが現状です。
たくさんの魅力のある平屋ではありますが、やはりネックとなるのが「敷地の確保」という部分でしょう。
「20坪で家族が・・・」となるとかなりハードルも高くなりますが、30坪の居住空間が確保できれば「概ね4~5人向け、単独家族」の住まいにすることもできます。
住宅の良し悪しは、決して広さだけで決まるわけではありません。
限られた空間をどう過ごしやすい空間にできるのかが、とても大切なのです。
【関連コラム】:【新築】のびのび暮らせる30坪の間取りとは|成功例を実例から学ぼう
今、そして高齢者になっても暮らしやすい平屋のアイデア
このように若い子育て世代から高齢者まで人気の高い平屋ですが、その割合は全国で約13%、大都市近郊ではわずか3~7%程度にとどまっています。
今後の長い人生。
家族と共に快適に過ごすためには、「今」そして「将来」の両面から住まいを考える必要があります。
夫婦二人になった時、必要な広さとは?
住宅を建てるきっかけとして、お子さまが増え「いい環境をあたえたい」というケースも多いでしょう。
しかし建てたときは小さかったお子様も、いずれは巣立っていくものです。
ご夫婦2人での暮らしの場合、コンパクトな家で約20~24坪程度。
そして少しゆったりとした空間にするのであれば、約28~30坪の広さが目安といわれています。
そのくらいの広さがあれば、LDKや寝室、水回りなど、暮らす上で必要な空間は十分確保できます。
確かに家族構成によっては、その広さでは「今の生活に支障が出てしまう」ケースもあるでしょう。
○ ロフトを活用し、居住空間の不足をサポートする。
○ 上り下りが身体への負担になりにくい、段差のスキップフロアを採用する。
○ 最低限な広さでも必要な場所へ、収納を設置する。
○ 水回りスペースをまとめるなど、廊下などの空間を減らす。
など、アイデアを取り入れることも可能です。
このアイデアは決して平屋だけではなく、二階建て住宅にも採用することができます。
【関連コラム】:30坪の平屋+ロフトのある間取りメリットと注意ポイント|2階建てとロフトのある平屋の違いは?【愛知】
まとめ:東京・神奈川で平屋なんて無理!と諦める前に相談してみましょう
今回は、「東京・神奈川で年代を問わず暮らしやすい平屋を建てる秘訣」にクローズアップしてきました。
高齢者になっても優しい、効果的な住まいをつくるには、
○ シンプルな生活動線と家事動線。
○ 使いやすく、動きやすい設備。
○ 快適に過ごせる空間づくり。
この、上記の3つを取り入れることが必要です。
生活動線や家事動線へのサポートは、高齢者になったから役立つだけではありません。
子育てで慌ただしい生活を送っている方。
そして共働きで時間に余裕がないご家庭にも、負担を軽減してくれ、うれしいアイデアとなります。
大切なのは「平屋」「二階建て」にこだわりすぎず、良いものをどんどん取り入れていくことが必要なのです。
アクティエでは、お客様のどんな小さな声にも耳を傾けています。
「こんな暮らしに憧れている」「こんな形がいいなぁ」など、大まかなイメージでも大丈夫です。
お客様ご家族のこだわりやライフスタイルに寄り添って、満足な住まいを実現させるお手伝いをしています。
ぜひあなたの声を、聞かせてください。憧れのマイホーム実現のために、一緒に理想の住まいづくりを目指してみませんか。
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